
(写真=PIXTA)
女性の「お金がない理由」はズバリこれ!FPに聞きました
回答者のコメント、耳がイタイです。
4万9500回。
これは、1カ月の間に「お金がない」という言葉がGoogleで検索された数です。(数字は2016年7月分。Googleキーワードプランナー調べ)
「彼氏ほしい」の4万500回もなかなかの切迫感がありますが、「結婚したい」(2万2200回)、「時間がない」(1900回)、と比べても、「お金がない」の検索回数がいかに多いかが分かりますね。
一体なぜ、人はここまで「お金がない」のでしょうか。
30代女性の「お金の悩み」ランキングを紹介した前回に引き続き、「女性FP10人に聞いた!女性とお金のアンケート」(2016年8月、DAILY ANDS編集部実施)から、その答えを読み解いてみました。
※カッコ内は投票したFPの名前、得意分野、年代 ※調査は2016年8月、独立系FP(企業のバックアップを受けずに、相談料で収入を得るFP)の女性10人にアンケート形式で実施しました
「お金がない」と悩む女性、原因は何ですか?
アンケートでは、「お金がない」と悩む女性の原因は次のうちどれですか? と尋ねました。
- 借金をしている
- 浪費癖がある
- 美容やファッション、ヘルスケアにお金をかけすぎている
- 学費がかかっている・返済の負担がある
- 生活費が何かとかさんでいる
- 家賃が高い
- 年収が低い
- お金のリテラシーが低い
- 周囲との人間関係でお金がかかる
- 親・恋人などを養っている
- 親・恋人の借金を返済している
この中から、上位5つに選ばれた回答を紹介します。
5位 家賃が高い
まず、5位となったのは、「家賃が高い」でした。回答者からは、
「一人暮らしに憧れが大きく、収入の割には家賃を多く払っているため、貯金ができず、お金がなくなっています」(匿名、保険・年金・家計、50代)
とのコメントが。
一般的に、家賃は月収の2.5割~3割が良いとはよく聞きますが、実際はそうカンタンではありません。マイナビウーマンが2015年に実施した一人暮らし女子に聞いた! 家賃は月収の何割?というアンケートによると、家賃を毎月の収入の3割未満に抑えている人は54.3%と約半数となっています。
確かに、都内で一人暮らしをしようと思うと、立地や職業によっては月の収入の3割未満はそれなりにハードな数字です。アンケートでは、「高いと思うけれど、月収自体が少ないので仕方ない」との声も紹介されていますが、納得ではあります。
ただどうしてもお金を貯めたいのであれば、月収に見合った場所にとどまることを検討してもいいかもしれません。
3位タイ 美容やファッションにお金をかけすぎ/お金のリテラシーが低い
3位タイとなったのは、「美容やファッションにお金をかけすぎ」「お金のリテラシーが低い」の2つでした。
「美容やファッションにお金をかけすぎ」を1位と考えたFPさんからは、
「美意識の高さとお給料が見合わない」(廣木智代、保険・家計・相続、40代)
という、耳のイタい指摘がありました。美容には、総じてお金のかかりますから、どれくらいかけるかは自身のお財布ともう少し相談してもよいかもしれません。
一方、「お金のリテラシーが低い」を1位にしたFPさんからは、下記のような意見がありました。
「どうしたら貯まるのかだけでなく、何のために貯めるのかもわからないという質問を受けます。今だけの暮らしだけを見て、将来かかるお金のことがイメージできていません」(辻本ゆか、投資・家計、40代)
一瞬、「何のために貯めるのかわからなければ、お金は貯まらないだろう」とも思いましたが、いざ自分が「何のために貯めているのか?」と聞かれると、「万が一のため」とか、「なんとなく不安だから」とか、曖昧にしか考えていない気がします。
今一度、自分自身のマネープランを考えてみてもよさそうです。
参考: ・目指せ、貯金体質!1000万円貯金に成功した秘訣をアドバイス ・あなたは「貧乏脳」それとも「金持ち脳」? 読めば勇気が湧く一冊を紹介
2位 学費がかかっている
2番目に多かったのが「学費がかかっている」という意見でした。
最近発表された全国の20代~60代の女性1700人に聞いた「女性の消費行動・ライフスタイル意識調査」(ネオマーケティング調べ)によると、「自己投資」や「ご褒美消費」に積極的な女性がここ数年で増えているそうです。
回答者からも、
「金額で言うと学費(高額セミナー)ですが、理由は人それぞれです」(阿部理恵、保険・不動産・お金メンタル、40代)
とのコメントがあり、こちらの支出は必ずしも「無駄」というわけではなさそうで、将来のための「投資」と言えるかもしれません。
1位 年収が低い
圧倒的な支持を得て1位となったのは、ズバリ「年収が低い」でした。
「支出に対して収入が低い」(早乙女美幸、投資・年金・家計、50代) 「年収と支出のバランス、両方の問題。社会保険料の高騰化により、額面ほど豊かな生活は出来ないのが実情の時代」(匿名、投資・保険・相続、30代)
との意見があり、収入と支出のバランスがうまく取れないことが原因のようでした。年収アップのための転職を考えてもよさそうではありますが、
「転職して収入を高めたいという気力がない」(今関倫子、保険・不動産・住宅ローン、40代)
との意見も見られ、「お金がない」問題は結構根深いケースも多いようです。
参考: ・「仕事は好きだけど低年収」で悩む女性は◯◯を学べ!FPがアドバイス ・がんばらない副業。お金と仕組みに働いてもらうという選択肢
ランク外:借金をしている
その他には、「借金をしている」という意見もありました。
「年収が低いだけなら、それに合わせた生活をすればいいのですが、それに加えて借金の返済があるとかなり負担なので、悩むようになってしまうと思います」(タケイ啓子、保険・年金・家計、40代)
FPさんの意見を一つ一つ読んでいくと、どこかから「身の程を知れ!」という厳しい声が聞こえてくるようです。「お金がない」という言葉を検索窓に入力する暇があれば、自分自身を一度、見つめ直した方がよいのかもしれません。
次回は「女性FP10人に聞いた!女性とお金のアンケート」から、「ここは『かけすぎ』と思う家計の項目」ランキングを紹介します。
【「女性FP10人に聞いた!女性とお金のアンケート」の記事はこちら】 #01 もはや恋より重大。30代女性の「お金の悩み」ランキング #02 女性の「お金がない理由」はズバリこれ!FPに聞きました #03 「女性はココにお金をかけすぎ」専門家が指摘する意外な項目 #04 ムダな自己投資TOP3はコレ!浪費との境界線はどこにある? #05 コンビニが好き、◯◯に疎い…「お金が貯まらない女性」3つの特徴 #06 「貯金のコツ」はこれしかない!500万円以上貯めている女性に共通していたこと #07 長女、末っ子…〇〇な環境で育った女性は「お金が貯まりやすい」? #08 2位会社員!? 年収が高いアラサー女性の「意外な」職業をFPに聞いてみた
【人生を謳歌したい人必見!誰でもできるマネーハックはこちら】
▽お金を知る
・(PR)婚活よりも「マネ活」ブーム!? 知らないうちに「賢いモテ女」になる新習慣とは
・あなたは「貧乏脳」それとも「金持ち脳」? 読めば勇気が湧く一冊を紹介
・目指せリッチウーマン! 今すぐ真似すべき富裕層の共通点3つ
▽お金を貯める
・その貯金方法間違ってない?! 正しい貯金の仕方・お金の増やし方を解説
・FPおすすめ「貯金が成功する4つのコツ」これで1000万円貯めよう
▽お金を増やす
・働く女性に。3つの「ほったらかし資産運用」
・資産運用に使える保険とは?保険で資産運用をするときのポイント
・女性が株を始めようと思うきっかけって?
▽お金を守る
・優遇制度をフル活用! 節税でお金持ちになるすごい方法とは
・30代独身。保険を見直したほうがいい?
・親が元気なうちに話し合っておけば…リアル「争続」事例集