(写真=PIXTA)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#04 将来が不安で不動産購入をためらう独女へアドバイス

今関倫子のつぶやき【後編】

「独身の時に不動産を購入すると、結婚できなくなる」。こんなジンクスを気にして、なかなか不動産購入に踏み切れない高年収OLのA子さん。ファイナンシャル・プランナー(FP)の今関さんは、「ジンクス」に揺らぐA子さんの不安に対して、あるアドバイスをしたのでした。

【前編はこちらから】
#03 独女が「家を買うと結婚できない」に惑わされる理由

ジンクスを気にする裏側に潜む心理

「独身で自宅を購入すると結婚できなくなる」というジンクスをA子さんが気にするのは、結婚できなくなる事が不安なのではなく、老後の生活に不安を感じているのではないか。筆者はこんな気がしてなりませんでした。

さらに、将来に対する希望や想いなどを聞いて老後までのライフプランを考えていると、老後に一人だった場合の住まいについて特に不安を抱いているようでした。独身だった場合、老後の年金生活で貯蓄を取り崩しながら家賃を支払っていけるのだろうかということです。

もし自宅を購入しなければ、老後に向けて今よりも貯蓄のペースを上げていかなくてはいけません。一方で、もし自宅を購入しても、親の介護で実家に戻ることがあれば不要になってしまいます。

不透明であるA子さんの老後の生活を考えれば考えるほど、私自身も悩んでしまいました。

将来が不安なA子さんにアドバイス

いろいろと考えた結果、今は不動産価格が高いこともありますので、しばらくは賃貸で住みながら、気に入った物件が見つかった時に備え頭金を準備することにしました。A子さんは今すぐ自宅が欲しいわけでなく、賃貸の身軽さを感じていたことも、この決断を後押ししました。

不動産, 購入, 結婚できない, ジンクス (写真=PIXTA)

さらに、物件を探すときには、結婚や実家に戻るなどのライフプランの変化に備えて、「貸す」もしくは「売却」しやすい物件を選ぶ様アドバイスしました。

駅から徒歩5分以内で借り手がつきやすい物件であれば、家賃収入が得られるし、結婚後不要になって売却すれば、まとまったお金が手に入ります。独身であれば、老後はそこに住んでもいいし、家賃収入で住みたい場所に住むこともできます。つぶしがきく物件つまり、貸しやすい売却しやすいことを視野に入れて物件購入をすればライフプランが変化しても心配ありません。

ライフプランが変化しやすい女性だからこそ、つぶしがきく物件であれば、物件購入の不安もなくなるなと感じます。

A子さんは、長い目で見た物件選びをすることの必要性を理解してくれたようでした、そして、「一気に悩みが吹っ飛びました!」と笑顔で話してくれました。頭金を貯める目標ができたので、さらに貯蓄する意欲がわいたとのこと。

ライフプランの変化を楽しんで

A子さんの件を通して、ライフプランを考える事で、具体的な不安要素が明確に見えてくるなと改めて実感しました。

女性は結婚、出産などによって人生は大きく変わることを避けられません。なので、ライフプランの変化を恐れるのではなく、楽しんで考えることが大切です。そうすることで、前向きな解決策が見えてくると思います。

お金に関して言うと、「楽しむお金」と「目的に合わせ貯蓄するお金」とをしっかり分けてバランスよく考えることが大切です。お金と時間を自由に過ごせる独身の今だからこそ、仕事、旅行、ファッションを楽しみながら過ごして欲しいです。

女性の悩み相談を受けるに度に、女性の人生を考える難しさを感じるとともに、それだけに十人十色、いろいろな解決策もあるものだなと感じます。

次回は「投資」分野が得意な寺野さん

次に紹介するFPは、徳島県で活躍する寺野裕子さん。

一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添った相談に定評のあるFPさんです。得意分野は投資についてのアドバイスですが、投資といってもそれぞれの人にぴったり合った方法をアドバイスしてくれるので安心してお任せできます。

とてもマイルドなお人柄ですが、アドバイスは的確です。どんな相談を紹介してくれるでしょうか。(今関倫子のつぶやき、おわり)

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#03 独女が「家を買うと結婚できない」に惑わされる理由
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