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本気の女子力トレーニング:数字で語れる力の育て方

数字を味方に!企画が通るプレゼン力を身に付ける

理系女子の存在が世間で広く知られるようになりましたが、数字に強い女性は確実に増えています。しかし、オフィスにおいて、全般的にはまだ「女性は数字が苦手」と思われがち。

リーダーとして、管理職として、これから30代女性がより活躍していくためには、数字を語る仕事筋を鍛えていくことが必須条件です。

日常的に女性は数字よりキャッチーなコピーを多く使う

女性の多くは日頃の会話において、あまり数字を使わない傾向があります。その代わり使うのが、直感的でキャッチーなコピー。

「おいしい!」「かわいい!」「ウケル!」など、会話の中でも多分に発していますね。

直感は大変優れた資質です。しかし例えば、プレゼンを通すときや会議の場といったオフィシャルなシーンでは、数字を効果的に使いながら、自分が伝えたいことをロジカルに言い切っていくスキルが必要になります。

経営数字そのものは、資料を読み込んでいけば誰でもある程度は分かるようになりますが、“語る”ことができなければ意味がありません。

日頃から数字に敬意を払い、数字を使った会話を多くしていくことで、大事な局面でより自然な説明ができるようになります。

商品開発は「コンセプト」重視。「数字」はナンセンスだと思っていた

私が30歳前後で、まだ管理職になる以前、商品開発部門にいたころの話です。

私は当時の部長が、ある企画についてなかなか理解を示してくれないことが不思議でなりませんでした。コンセプト、デザインの良さ、そして過去の売上資料などもそれなりに付けていましたが、部長はなかなかピンとこない様子。

私は企画がなかなか通らないことに悩み、ある先輩に相談しました。すると、

「君が数字を軽んじてばかにしているから、数字が君を助けてくれないんだ。商品開発者はアーティストじゃない。数字や会社の金を大切に考えていない姿勢がプレゼンに現れている。会社が、そんな社員に金をかけてものづくりをさせるか?」

と一蹴されてしまいました。

数字に対して謙虚になると、数字は必ず味方になってくれる

確かに私は、商品開発において「コンセプト」が第一、むしろ「数字」はピュアな精神性に水を差すナンセンスなものくらいに考えていました。

経営分析という観点からも、過去類似品における売上実績などは当然おろそかにしてはなりません。しかし、それ以前の問題として、私は会社の数字やお金に対して傲慢であったことに気が付きました。

組織で仕事をする者のメンタリティーとして、会社の数字やお金を大切に考えていく姿勢が大事だということを、その時に深く学んだのです。

意識が変わると、プレゼンで語る優先順位や表現がまったく変わってきます。それからは、ほとんどの企画がすんなりと通るようになりました。

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ビジネスで使う数字はベーシックなもの

さらに、数字を身近な存在にしていくためには、数字やパーセンテージで表現するときに、ちょっとした日常動作を意識することが大切です。いわば、サッカー選手が毎日ボールに触るトレーニングのイメージでしょうか。

  • 「今月は銀行から現金を○円引き出している。すでに全体の1/3の○円を使ってしまった」
  • 「このプリンは一般的な市販のプリンと比べると糖質が○%押さえられている。全体量としても約○グラム少ないようだ」

ビジネスで使う数字は意外にベーシックなものです。オフィスで数字を共通言語として展開していくには、分かりやすく他者に語れなくては意味がありません。

けれども、普段から会話に数字を入れていくことで、結果的に物事を具体的に考えられるようになります。曖昧な状態では、簡単なことであっても数字化はできないからです。

この地味なトレーニングを毎日繰り返していくと、いつしかプレゼンや会議の場で、自分が思う以上に自然に数字を語っていることに気付くでしょう。

いかがでしたか? 30代女性がこれからもっとオフィスで活躍していくためには、数字に敬意を払い、生活の中で身近に使っていくことがポイントです。数字を語る仕事筋が鍛えられ、さらに輝いていけるのではないでしょうか。

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