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女性こそ、ためらわずに管理職になるべき理由

ステージ変換期を迎えたアラサー女性に贈ります

仕事を愛し、打ち込んできた多くの女性にとって、30代半ばは最初の役職に就く機会が訪れる時期かもしれません。しかし、多くの女性は昇進の打診があった場合、引き受けるまでに深く悩む傾向にあります。

約20年間、3つの組織で100人以上の部下のマネジメントを経験してきた筆者が、管理職への昇進のチャンスが訪れた女性が何を考えるべきか、ご紹介します。

なぜ、女性は悩むのか?

女性は、結婚・出産・体力の変化といった人生のあらゆるステージ変換が、ちょうど30代に集中します。ですから、負担が増える管理職への昇進にためらうのも、当然のことかもしれません。

未婚・既婚、子供のあり・なしといった自身の環境の違いによって、選択のベクトルが変わるのも否めない事実です。

かく言う私もそうでした。35歳のとき、在籍中の会社で、最初の管理職である主任職に就きました。当時、女性管理職は社内全体でも10人に満たない状況で、女性では最年少。

私の場合は、内示があった時点で既に決定事項でしたので、悩む余地はありませんでしたが、不安はありました。

キャリアアップは新しい自分と出会う場

管理職と聞くと、つい「責任が重くなる」「業務の範囲が広がり、長時間労働になる」といったマイナスのイメージが思い浮かびやすいものですが、その半面、管理職を経験するメリットもあります。

例えば、入社以来、広報秘書部門に携わってきたメーカー勤務のAさん(38歳女性)は、その部門においてエース的存在でした。そこにいるだけでバリバリと音がなるような、どちらかといえば専門職に近い雰囲気を持つ人物です。

その彼女がある日、抜擢(ばってき)ともいえる配置で営業部門の課長代理職に任命されました。周りよりも本人が一番驚いたそうです。賢い彼女は、一匹狼で働くスタイルから課全体を見渡す管理職になることで、今までよりも動きづらさが出るのではないかと悩んだといいます。

実際、管理職になってからの毎日は思いがけない事態の連続。心身が疲弊することも多くありましたが、それ以上に得るものも多くあったそうです。

それは「自分の新しい一面を発見できたこと」

現代の会社組織には女性管理職の視点が必要

「草食男子」や「ゆとり」といわれる世代が多く参画するようになった現代の会社組織は、さまざまな価値観が混在するカオス空間。女性ならではの細やかな視点は、今、それらをつなぐものとして必要とされています。1人の優秀な人材も貴重ですが、関係性を結び付けて価値観を融合できるリーダー育成こそ急務です。

先にご紹介したAさんは、一人で頑張っていたときよりも、管理職として部下の話を聞き、彼らの力をつなぎながら仕事を進めることで、より実績を上げることができました。

これからの組織運営には、女性が持つ柔らかさと強さを生かした人材育成スキルが必要だ。Aさんは強くそう感じたそうです。

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自分らしい管理職になっていけばいい

女性は基本的に生真面目であることが多く、もし業績が達成できなかったら、もし管理運営できなかったら……と最悪のケースを想定して、「自分では無理かな」と思いがちです。

しかし、私の経験や、管理職を経験した多くの女性たちの話を総合すると、これから管理職になるかもしれない30代女性に伝えたいのはこの一言です。

「チャンスがあったら、まずは引き受けてみたら?」

女性ならではの多面性を生かしながら、自然体で自分らしい管理職像を作り上げていったときには、きっと新しい自分に出会えるのではないでしょうか。

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