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宇宙飛行士から学ぶ!ストレス耐性を高める方法とは

ストレス環境MAX値の宇宙飛行士は、「脳内散歩」をするらしい

オフィスは戦場です。仕事の中身だけではなく人間関係、社内政治と人間の思いが渦巻く中をサバイブしていかなくてはなりません。朝から晩まで気が抜けない毎日。ふと鏡やガラスに映る自分の顔を見た時に、疲れが色濃く出ていてビックリ!なんてことはないでしょうか?

一日のほとんどをオフィスで過ごすとしたら、仕事を持つ女性は心身の健康のために短くてもリラックスする時間を確保し、ストレスに対応をしていく必要があります。

そんなストレスフルな環境を乗り越える方法が、閉ざされた空間で長時間の勤務にあたらなくてはならない宇宙飛行士の訓練のなかにありました。

宇宙飛行士のストレスは身体的・精神的にもMAX値

社員のメンタルヘルスに関して、とても興味深い管理職研修がかつての職場で行われたことがありました。

講義をしてくださった産業医の先生は国際宇宙ステーションでストレスと戦う宇宙飛行士のメンタルヘルスを研究している方で、ストレスには大きく分けて2つの種類があるとのことでした。

ひとつめは「身体的ストレス」ですが、代表的なものには微小重力、高い放射線環境があります。国際宇宙ステーションは地球の周りを約45分ごとに周るそうです。都度入れ替わる昼と夜への対応など、すべての動作が身体にとってストレスになることでしょう。

次に「精神的ストレス」ですが、宇宙空間は閉鎖型環境であり、長期間定められた場所で任務を遂行しなければなりません。文化が違う多国籍の宇宙飛行士たちが24時間顔をつきあわせていて、逃げ場の無い苛酷な環境であることも容易に想像できます。

この二大ストレスに約半年もの長い間さらされているにも関わらず、宇宙飛行士たちが宇宙空間で生活し、仕事ができているのはなぜでしょうか。

それは彼らに「ストレス耐性」があるからだそうです。

知・情・意のバランスを意識する。

「ストレス耐性」は文字通り、ストレスに耐えられる抵抗力のことですが、その産業医の先生はこう言いました。

「論理的で合理的な問題解決能力に加えて、情緒的な内界の豊かさ、そして意思の力。つまり知・情・意のバランスを保つことがストレス耐性を獲得しやすい」

つまり「論理的思考」に加えて、「広い情緒的な内界」を持ち、「意思を強く持っていく」ことでストレスに耐える力が養われるということです。

「広い情緒的な内界」とは、楽しい過去の時間や経験、小説を読む行動などで醸成される自分の中にあるもの。外に出てストレスを発散できない状況において、過去の心地よい記憶を蘇らせながら、自分の中にある内界に遊ぶことによりストレスに耐える力が育てられるのだそうです。

ストレス, 職場, 仕事, 人間関係 (写真=Thinkstock/GettyImages)

ストレス耐性高めるポイントは「広い情緒的内界」の醸成

私はこの話を聞いて、目からうろこが落ちるような思いがしました。なぜならば、日頃職場の社員を見ていて、私には納得がいく事例がいくつかあったからです。

理詰めで考えやすい、妄想癖がある、意気込みだけが強いなどといった偏りのあるタイプの社員は、知・情・意のバランスが悪いためか、困難がおきた時に物事を達成しづらい傾向にあると感じていました。

しかし、知・情・意のバランスが良く、特に知的でありながら遊び心があるような社員は、多角的に仕事をとらえてフィニッシュできることが多かったのです。

「広い情緒的内界」と言うと難しい感じがしますが、私は自分の脳内を散歩するようなイメージではないかととらえました。

ちなみに私の脳内にも、子供の頃に見た風景や読んだ絵本の影響からか、いくつかの部屋と森のような心地よいイメージの空間があります。忙しい時でもそんな空間をふと想像すると、楽しい、リラックスした気持ちになるのです。

忙しい時こそ、脳内散歩でリラックスしよう

仕事の場において、理知的に判断したり、意思を強く持つことはとても大切なことです。

しかし、ストレスフルなオフィスの環境にあって、ほんの短い時間でも自分の脳内で「広い情緒的内界」を自由に開放することは、ストレス耐性を高めることにつながるのです。

いわば脳内散歩または脳内トリップで大いにリラックスして、より伸びやかに高いパフォーマンスを発揮していきたいものです。

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