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「セミリタイア」で第2の人生を!スタートの年代はいつがいい?

30歳から考えるセミリタイア計画に重要なポイント3つ!

「セミリタイア」とは、どういう意味だと思いますか? 「セミリタイア」の「セミ=semi」は「半」や「準」を意味する英語です。そして、「リタイア」とは「引退すること」。

つまり、「セミリタイア」とは、「半引退・準引退」を意味し、定年退職前に仕事を辞めて、非常勤や不定期就労などで収入を得ながら、経済的に自立した悠々自適の生活を送ることを言います。

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セミリタイアには資金が必要

当然のことながら、生活していくうえではお金がかかります。ですから、「セミリタイア」における一番の問題は、「資金があることが前程」という点です。独身なら自分一人分の生活費で済みますが、夫婦でセミリタイアをするとなれば、単純に考えても1.5~2倍ほどはかかるでしょう。

独身者ならいくらかかる?

30代の独身者であるとして、がセミリタイアのスタート地点を40歳、50歳と仮定してみましょう。80歳まで生きる計算で、40歳スタートだと残り40年間、50歳だと残り30年間の生活費が必要になります。

「人生の必要資金=生活費×寿命」で計算すると、例えば、生活費を月10万円としても、

  • 40歳スタート:10万×12カ月×40年=4800万円
  • 50歳スタート:10万×12カ月×30年=3600万円

これだけが必要になります。ただし、生活費が月10万円という設定では、かなり節約してギリギリ可能といった生活になることが予想されます。余裕のある暮らしを送りたいならば、もっと資産が必要になるでしょう。

パートナーとのセミリタイア生活を選ぶなら?

また、夫婦の場合は、独身者の1.7倍ほどの金額が想定したらいいかと思います。実際には65歳から年金受給があるので、確保すべき必要生活費を多少減らしても大丈夫かもしれませんが、どちらにしても、お金がかかるということには違いありません。

また、いつまでも健康でいられるとは限りません。入院・手術が必要な病気やケガに見舞われるなど、医療費を考慮しておくことも必要です。つまり、日々の生活費だけで暮らしていけるわけではないのです。多少のゆとりある生活を送るには、資産運用や不動産収入などがあるといいかもしれませんね。

海外移住も一つの手

それを考えると、日本より生活水準の低い国への移住も一つの方法です。ただ、若い時には海外生活への憧れなどから楽しめても、年齢とともに海外生活が苦になる方もいます。老後の生活を考えた場合、日本に戻ってくるのか、その先の一生を海外で過ごすのかも考えなければなりません。また、現在は物価水準が低くても、将来的に変動する可能性も低いとはいえず、そういったリスクを考える必要もあります。

成否の分かれ目は無駄遣い

一定の収入があるうちは、生計を収入の範囲内でやりくりしようという気持ちがはたらきやすいものですが、資金を取り崩して生活し始めると、出費のコントロールが利かなくなる場合も多いのです。セミリタイア資金での生活では、無駄遣いをしないことが成否の分かれ目になるかもしれません。

セミリタイアを成功させる3つのポイント

ここでまとめると、「セミリタイア」をするにあたって重要なポイントは次の3つです。

  1. ある程度の資産
  2. 健康な体
  3. 複数の収入源

そして、セミリタイア後の生活設計と、それに向かうための計画性も重要です。現実的で実現可能な生活設計なしでは、ある時点で資金が尽き悲惨な結果を迎えることになる可能性も多いにあります。そのうえで、一番重要なのは計画性ともいえるでしょう。完全に仕事をしないと決めるのでなければ、例えば、クラウドソーシングを利用して在宅ワークで収入を得るといった方法を考慮するのも手です。

憧れの悠々自適生活を手にしたい!

「セミリタイアで第2の人生を」と言えば聞こえはいいですが、まず、その第2の人生を支える資金が必要で、そのためには綿密な計画が必要となります。その準備は決して楽ではありませんが、それで手に入るのは、一度しかない人生を彩る「自由な時間」です。

特に今、仕事仕事で忙しい毎日を送っている人にとって、悠々自適ライフは憧れの生活でしょう。好きな時に旅行し、季節ごとにバカンスを楽しむ。ゆったりとした心もちで送る日々に幸せを感じる人も多いことでしょう。

たとえ、もしそんな生活に飽きてしまっても、まだ十分に働ける年代です。やり方次第で、また仕事に打ち込む日々を取り戻すことができるというのも魅力なのではないでしょうか。

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50代でのセミリタイアを目指すために

では、「セミリタイア」を始めるのに適した年代とはいつ頃でしょうか? 筆者が考えるに、セミリタイア資金をこれからためるとして、貯蓄のしやすさでいえば理想は50代です。50代の時点で子どもの教育資金、住宅資金が確保できていれば、「セミリタイア」は可能だと思います。

これが40代からのセミリタイアとなると、かなりのハイペースで貯蓄する必要があります。自己資金に加えて、例えば両親からの相続などで資金が入ってくる可能性も、40代より50代のほうが高いでしょうし、年金の金額も、就労期間が10年違うと随分差がでるものです。

自分の寿命を前もって知ることは誰にもできません。長生きすることを前提に資金計画を立てなければ、「老後破綻」は目に見えています。働けるうちは何とかできても、体が動かなくなれば、新たな収入の道は断たれてしまいます。「セミリタイア」の成功に何より大切なのは、計画性とそれを確実に実行することなのです。

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