(写真=Thinkstock/Getty Images)

アジアでセミリタイアしたら、生活費は毎月いくらかかる?

セミリタイアで海外移住で夢の暮らしを手に入れる

働き過ぎで、目の下にクマ、できていませんか? 

女性は仕事好きで、ついつい働き過ぎて、「あれ、何のために働いているんだっけ?」という状態になっているケースが多いように見受けられます。

つい先日、タレントの大橋巨泉さんの訃報が伝わりましたが、大橋さんは人気絶頂期にセミリタイアを宣言し、悠々自適な生活を送ったことでも話題となった方でした。今回はアジア在住歴が12年になる筆者が、アジアでのセミリタイア生活について紹介します。

【セミリタイアについてもっと知りたい人はこちらの記事もチェック】
いつまで働くの? セミリタイアという選択肢
ハッピーセミリタイアする方法。一体いくら資金が必要なの?
資産運用だけでセミリタイア生活はできるのか
「セミリタイア」で第2の人生を!スタートの年代はいつがいい?
セミリタイア生活を赤裸々リポート! 30代4人家族の場合

アジアでセミリタイアするのに必要な金額は?

セミリタイアと言うからには、完全にリタイアした老人のような年金暮らしや、貯金を食いつぶすだけで暮らしていく、という訳ではありません。実際にリタイアしたかのように、時間に余裕を持った生活を送りながらも、何らかの収入源=キャッシュフローを確保した状態をセミリタイアと呼ぶのだと思います。

時間に余裕を持った、憧れの生活。それがアジアなら、生活費はどれくらい必要なのでしょうか。

フィリピンを例に試算してみます

一口にアジアと言っても、その国の発展レベルや生活様式は様々ですから、日本から飛行機で4、5時間と比較的近く、語学留学先としても大人気のフィリピンを例に試算してみましょう。根っから明るくて、人懐っこいフィリピーナで溢れた魅力的な国です。

フィリピンの首都マニラで暮らす場合、アパート代は、想像以上に高いのが現実です。陽気な常夏の人々のイメージとは違って、銃社会なので、それなりにセキュリティーの確保された住居で暮らす必要があります。日本ほどインフラ整備が進んでいないので、電気代も割高です。

途上国ではアパート代も電気代も割高

先進国なら、外国人でも安いアパートがよければ安いところを探して住めばよいのでしょうが、途上国では、そういうわけにはいかないので、外国人向けのアパートの供給が需要にマッチしていない国では、必然的にどこの国でも高くなってしまいます。

電気代も同様で、フィリピンなどのアジアの発展途上国では割高です。フィリピンやスリランカの政府は、電気を一定以上使うと、単位あたりの電気代が大幅に高くなるように料金を設定して、電力需要を抑えようとしています。電気を多く使う富裕層への課税という側面もあります。アジアの先進国(シンガポール・北京・上海・香港・台湾など)で電気代が割高かどうかはわかりません。

食料品は日本より安く

一方で、肉・魚・野菜・果物などの地元で生産された食料は、日本よりも土地代や人件費の安いフィリピンの方が、安くなります。フィリピンの割安なものをうまく取り入れたとして、生活費を試算すると、どうしても、日本人が安心して暮らせるアパート代などが響いて、日本円にして月々15万円はかかってしまうことになります。

セミリタイア, 海外移住, アジア (写真=Thinkstock/GettyImages)

2015年のフィリピンのGDP(実質国内総生産)伸び率は5.8%。つまり、成長が見えない日本と違って、フィリピンは、(中国経済の景気減速の影響で、成長スピードが落ちてきたとは言っても)すごいスピードで発展しているので、モノの値段も、どんどん上がって行くのです。

だから、ぼんやりしていると、「あれ、これって本当に日本より安いの?」という状態にもなりかねません。思ったよりも、しっかりとしたキャッシュフローが必要になってきます。

仕事に充実感はある。でも、体はボロボロだった20代

筆者は金融業界でバリバリ働いていた20代の頃、割とたくさん収入を得ていました。同世代と比べてかなり多いほうだったと思います……。

勤務先の外資系銀行が発行したゴールドカードで買い物をする一方で、マーケットの動きに翻弄される日々…。朝一杯のコーヒーをいただく余裕も、トイレに行く暇さえなかったです。トイレに行きそびれて膀胱炎になってしまった女性の同僚があまりにも多かったので、「どんな時でも、トイレにだけは行こう」と心に誓ってさえいたのですが…。

そんな状態が、体にいい訳がありませんよね。

仕事の充実感は格別でした。高収入とステータスもあったので、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。しかし、体はボロボロでした。

ですから、夫が「転職してアジアで働きたい」と言ったとき、一旦、今の会社を辞めて、リタイアしてみるのも悪くないかも、と思ったのです。

意外とお金はかかるけど、得られるものも多いはず

意外にも費用のかかるアジアでのセミリタイア生活ですが、職場と家の往復だけで終わる人生よりも、きっと得られるものも多いはず。朝の一杯のコーヒー、ゆっくりと身支度を整える時間、そして、ヨガ。常夏の国にふさわしい、陽気で、ちょっと騒々しい人々。

目の下のクマはいつの間にか消え、もうこれ以上、白髪も増えない。価値観の変わるアジアでのセミリタイア生活で、あなたも幸せになってもいいのです。

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に