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知らないと大損する⁉ 株主優待目当ての投資 4つの注意点

気をつけるべきポイントを押さえ、楽しい優待生活を送ろう

企業から株主へのプレゼント、株主優待はもらえるとうれしいものです。すべての上場企業が会社の人気商品をはじめ、株主だけのために作られた記念品や、カタログギフトや商品券、変わり種だと限定ライブの招待など、魅力的な特典がたくさん用意されています。

ただ一方で、気をつけて投資をしないと大事な資金をいたずらに減らしてしまう可能性があります。4つのチェックポイントを、順を追ってお話しします。このポイントをバッチリおさえて、楽しい優待生活を送りましょう。

1. いつ、どのくらい株を買ったらいいのか

まず、基本的なことですが、企業の定めた決算日に株式を保有して、株主になっている必要があります。

たとえば、3月末決算のある銘柄で株主優待がほしいと思ったときは、3月31日を1日目として逆算し、4営業日前の「権利付き最終日」に株を買っておかないといけません(なお、営業日とは平日だけのことです)。そして、企業ごとに優待がつく頻度も違います。優待ゲットを目的に株を買うときは、もらえる機会が年に1回だけなのか、2回なのかといった部分もチェックが必要です。

さらに、株数についても確認しておくのが無難です。100株ずつ売買されている銘柄でも、優待がもらえるのは300株以上保有する株主だけということがあるからです。

また、信用取引で株式を買っていても優待はもらえません。優待を狙いたい場合は、必ず現物株式を買うようにしましょう。

以上、細かいですが、タイミングや買い方を間違えると、手数料や株式の値動きなどで余計なリスクが発生しかねません。こういった部分にも注意を払っておくと良いです。

2. 「権利付き最終日」付近の売買で気をつけたいこと

株式優待や配当金をもらうためには、権利付き最終日に株を持ってさえいればいいので、権利付き最終日に買って次の日に株を売ってもOKです。ただ、同じことを考える人は大勢いて、権利確定のあとは配当金や優待の価値分以上に株価が下がってしまうこともよくあるのです。その場合、精算するときに損失を出してしまうことになり、大事な資金が減ってしまうことも。

ちなみに、株の売却時だけでなく、買い付けるタイミングにも注意です。だいたい決算日の1か月前頃から株主の権利確定が意識され、株価が動きはじめることが多いと言われています。その時の市場の状態にもよりますが、権利確定の直前には株価が企業の実際の価値以上に買われすぎ、割高になっていることもあります。狙っている株があれば、決算日前に慌てて買うよりは、たまに株価を安値で買うタイミングを探っておいたほうがおトクかもしれません。

3. 優待の内容が変更・終了される可能性

優待狙いで株を長期間持ち続けるとき、大きな株価の変動要因になり得るのがこれです。

そもそも、株は買いたい人が多ければ値段が上がり、売りたい人が多いと値下がりします。そのため、魅力的な株主優待を出している企業ほど実際の企業価値以上に株価が高めに推移しがちですし、値下がりしづらいものです。また、日本株全体が暴落した後でも買いの需要が膨らんで、早期に値段が戻ることが多いように感じます。

だからこそ、優待の内容が株価に影響を与えていた銘柄ほど、優待が廃止されたり、魅力が薄れるような変更があったりした時、投資家の失望から大きく売られがちです。

優待を目当てに株を保有する場合は、こういったニュースが出たらどう対応するかを事前にシミュレーションしておいてもいいかもしれません。

4. 株価の下落、企業倒産の可能性

株主優待, 投資 (写真=Thinkstock/GettyImages)

株を一度買ったあと、ほったらかしていても株価は上がり続け、その間配当金や優待をもらい続けることができればベストです。ただ、民間企業の株式に投資する場合、どうしても「株価が上下するリスク」と「投資した会社が倒産するリスク」は負うことになります。そのため、株主になったあとで、時々は株価の位置や企業のホームページをチェックしておきましょう。

これは、有名な会社でも例外でなく、2010年にJALが破たんした際は、数多の投資家が阿鼻叫喚の事態に追い込まれました。3か月前には100円前後、それ以前にはもっと高かった株価が上場廃止時にはたったの1円になり、多額の損失を出してしまうことになったからです。

こういったリスクを事前に減らすためには、以下のような観点で投資先を検討してみてはどうでしょうか。

A.「継続企業の前提に関する注記」がある企業や、「監理銘柄」に指定されている企業へ投資するのを控える
B.「○年以上赤字企業の株は持たない」といったマイルールを作った上で買う銘柄を絞る
C. 財務諸表を見て、自己資本比率が安全と言われる50%程度ある企業かどうかを確認する

優待が魅力的だと、とびついて買いたくなることもあるかもしれません。だからそ、株式を買い付ける前にちょっとした確認を行って、大事な資金を守れる可能性を高めたいものです。

株主優待が届く喜びはプライスレス

株主になるには様々なリスクが付きまといますが、株主優待が届くときの喜びはプライスレスですし、未体験の方は味わってみるのが一番だと思います。

数多くの株主優待から、あなたのお気に入りを見つけてみてください!

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