(写真=Thinkstock/Getty Images)

夏に買うべき銘柄はコレ!「シーズンストック」って?

もうチェックした?

そろそろ夏がやって来ますね。株式市場には「シーズンストック」という言葉があります。これは季節によって需要が伸びたり業績が拡大する銘柄のこと。夏に向けてどのような銘柄を仕込めば良いでしょうか?

典型的なシーズンストックは

ビール会社や清涼飲料水の銘柄は典型的なシーズンストックです。アサヒ<2502>が国内のビール市場ではシェアトップですので、アサヒを例に見てみましょう。アサヒの直近の四半期別の売上高と営業利益と営業利益率は以下の通り。営業利益と営業利益率は企業の本来の収益力をみるのにアナリストなどがもっとも重視する利益です。

画像縮小 アサヒの直近の四半期別の売上高と営業利益と営業利益率

売上高が最も多いのは夏の7-9月、その次が忘年会シーズンの年末を含む10-12月になっています。営業利益の水準も営業利益率も同様に夏が一番となっていて、ビール会社の収益に季節性があることがよくわかると思います。

また、アサヒの株価はどうでしょう?過去10年ほどを見ると、リーマンショックのあった2008年を除いては、だいたい夏もしくは年末に株価が高値をつけていることが多くなっています。

他にもビール会社大手のキリンHD<2503>、サッポロ<2501>、サントリー食品<2587>や、清涼飲料水の伊藤園<2593>、コカ・コーラウエスト<2579>、コカ・コーライースト<2580>などといった大手にもこの傾向は顕著にみられます。

シーズンストック2 (写真=Thinkstock/Getty Images)

猛暑、水不足でも変わる?

夏のシーズンストックが盛り上がるのはやはり猛暑の時です。ビール、清涼飲料水以外にも、アイスクリーム、エアコン、冷却シート、水着などの売上が増えます。また家の中に居る事が多くなると言うことなのか、コンビニやDVDレンタルショップなどの売上も増えると話題になりました。

猛暑時が水不足になった場合は消費関連だけでなく、水処理技術、水処理プラント、屋上緑化、水膜冷却システムといった環境関連銘柄まで物色が広がることもありました。

夏以外で有名なシーズンストックは

夏以外でも最近よく話題になるのが花粉症です。春になると今年の花粉症の予想がマスコミを賑わせ、関連売上が急増します。

協和発酵キリン <4151> 、大日本住友製薬 <4506>、田辺三菱製薬 <4508> などが特需の見込める薬品銘柄として注目され、ロート製薬 <4527>、参天製薬 <4536>、小林製薬 <4967>などが目薬などで注目されます。また、ダイワボウHD <3107> 、日清紡HD <3105>、日本バイリーン <3514> 、ユニ・チャーム <8113> などは花粉症対策のマスク関連として特需が期待されています。

シーズンストックはアノマリーの一つ

株式市場には、「アノマリー」というたくさんの格言があります。科学的な根拠はないものの、過去の経験則を見ると当たるかも知れないというものです。

「セル・イン・メイ」というのはもっとも有名なアノマリーの一つで、米国市場で「5月に株を売って、夏は遊び、ハロウィーンの頃に株式市場に戻ってこい」と言う格言なのです。

夏は株のパフォーマンスが悪いことが多いため、夏前に株を一旦売ってハロウィーンの頃に改めて仕込むという一年間のリズムで投資することが、資金効率がいいというアノマリーです。検証するとよく当たっているのでととても有名になりました。

シーズンストックの投資法もアノマリーを利用した投資法の一つです。それらは特定の季節になると需要があり業績がよくなり、注目度も上がり、株価も動くことが多いです。

そのような法則性を利用して、あらかじめ安いときに投資しておくのも良いかも知れませんね。

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