(写真=thinkstock/Getty Images)

あなたはアノ都知事にいくら払っていましたか?

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政治資金の公私混同疑惑により、舛添前東京都知事が辞任しました。連日のように湧き出る疑惑だけでなく、公費の無駄使いも明らかになり、都民のみならず日本全国から批判を浴びることとなりましたね。

また、今回任期半ばの知事辞職により、新たな知事を選出するための都知事選が行われることとなりますが、その費用は50億円にのぼるとみられています。このお金も私たちの税金で行われます。

6月といえば、「梅雨」であったり、「国民の祝日がない」といったイメージがあるかもしれませんが、実は住民税の通知書が届く月、つまり「税金」について考える絶好のチャンスとも言えます。

一連の政治資金は私たちの税金が財源となっています。今回は、普段あまり知る機会のない住民税について、わかりやすく紹介します。

住民税ってどんな税金?

さて、そもそも住民税とはどのような税金なのでしょうか。

住民税は、「地方税」の一つで、地域社会にかかる費用をできるだけ多くの住民に負担してもらうための税金です。いわば、その地域に住む私たちの生活に、深く関わる税ということになりますね。ちなみに、一般的に、市町村民税(東京23区では特別区民税)と道府県民税(東京では都民税)の総称を住民税と呼んでいます。

住民税は、前年の1月1日にから12月31日までの1年間の所得に対して課税される仕組みになっています。また、1月1日現在の住所地に課税されるため、それ以降に引っ越した場合でも、1月1日時点の市区町村に課税しなければなりません。引っ越しを経験した人は、以前住んでいた住所地に課税した覚えがあるかもしれませんね。

通知方法は会社員と自営業者で違います

それと、住民税の通知方法は、会社員と自営業者で違いがあります。会社員の場合、市区町村から会社へ納税額の決定通知書や納付書が送られてきますが、自営業者の場合は個人あてに送られてくるのです。

納付の方法も、会社員は特別徴収といって毎月の給料から天引きされるのに対し、自営業者は普通徴税によって一括、または年4回に分けて自分で納める必要があります。

そのため、会社員の人は普段あまり住民税について意識する機会が少ないかもしれません。退職して初めて、「住民税はこういうものなのか」と知ったという人も多いようです。

住民税はどうやって計算する?

それでは、住民税とは具体的にはどのような計算で割り出すのでしょうか。

住民税は、「所得割」と「均等割」という二つの計算方法で算出した金額の合計額を支払うことになっています。

住民税, 舛添都知事 (写真=Thinkstock/Getty Images)

まず「所得割」ですが、こちらは住民税の大部分を占めるもので、前年1月1日から12月31日までの所得の金額に応じて課税されます。前年の所得に課税されるため、たとえば、新卒の会社員などには所得割がかかりません。

翌年からは所得割が適用されますので、給料が上がっても手取りが減るのはそのためですね。

「所得割」はいくら?

「所得割」の金額は、課税所得金額に市町村民税(東京23区では特別区民税)または東京道府県民税(東京では都民税)の税率をかけ、そこから税額控除して税額を割り出します。

具体的には、

所得割額=「(前年の総所得金額等-所得控除額)×税率-税額控除額」

で計算できます。

所得割の税率は、

市町村民税(特別区民税)6%+道府県民税(都民税)4%=10%

となっています。

会社員の場合、年末調整の時期に源泉徴収票が発行されますが、この内容が会社から住所地の市区町村に送られます。これに基づき、住民税の課税額が算出されているのです。

「均等割」はいくら?

所得金額によって変わる「所得割」と反対に、「均等割」は、所得の額に関係なく、定額で課税されるものです。

こちら市区町村によって金額が変わってきます。東京都の場合は、平成28年度で

都民税額1500円+区市町村民税額3500円=5000円

となっています。

なお、平成26年から平成35年までの間は、東日本大震災の復興財源に充てる目的で、都民税、区市町村民税はそれぞれ500円ずつ上乗せされています。

税について知っているとお得なこともある

このように見ていくと、住民税についていろいろと知らないことがあったのではないでしょうか。直接住民税の通知が来ない会社員の人でも、自分が住む地域のために毎月の給料からいくら天引きされているのか知っておくことも大切ですね。

税の仕組みを知れば、自分自身にお得なこともあります。たとえば、源泉徴収と年末調整だけで済ませず、確定申告をすれば税金が戻ってくる場合もあるからです。まずは、自分がいくらくらい税金を払っているのか、知ることから始めてみましょう。

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