(写真=Thinkstock/Getty Images)

【連載】「金融用語をBL風に解説してみた」

#02 英EU離脱がよく分からないからBLに例えてみた

マイナス金利編の前編です。

なんでも最近イギリスがEUを撤退したらしくって、

円高になって株安じゃないですか。

なんでイギリスが影響してくんだよって

わけがわからないよね。

よくわからないので、イギリスのEU撤退をBLで説明してみることにしました。

ちなみにBLとは、男性同士の恋愛を描いたもので、何を言ってるかわからねぇがありのままに起こったことを話すならば、この物語は、金融用語をBLで説明する超大スペクタクル一大ロマンスになる予定なんだぜ……。

【雑な前回までのあらすじ】
大学生の金融太郎は就活の話題作りのために大学を休学して、バックパック旅行をしていた。アメリカのシリコンバレーで小学生の時の同級生布衣徹(フイテツ)と再会したが、特にフラグは立たなかったそうじゃよ。
#01 フィンテックが、何がすごいからわからないからBLで例えてみた

☆主要登場人物☆

金融太郎(キンユウタロウ):法経大学3年生。大学を休学して世界一周バックパック旅行をしている。攻。

布井徹(フイテツ):太郎の小学校の幼馴染。風の噂でアメリカにいると聞いていたのだが……。受。

☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 

その日の徹の朝の目覚めは最悪でした。昔の嫌な思い出の夢を見て、そこには昨日偶然再会した太郎の姿がありました。

なんであんな夢を見たんだろう。

と徹は苦虫をつぶしたような顔で、インターン先に向かおうと玄関を開けました。

その時でした。ごんっとドアが外にある何かにぶつかる音がしました。

太郎「いってぇ~!!」

見てみると、そこには太郎が頭を抱えて転げまわっていました。

「な!?何してるんだ!?こんな所で!?」

太郎「いや~。昨日、俺なんかお前のこと怒らせちゃっただろ?それで悪いなぁって思って……。あと、ホテル代もったいないなぁって思って……」

てへぺろっと太郎はしました。

「馬鹿か!?ここは日本じゃないんだぞ!?いくら建物の中だからって、廊下で寝てたらなにが起こるか……」

太郎「まあ、無事だったからいいじゃん?」

と、言う太郎のおなかがぐぅ~と鳴り、徹はあきれたようにため息をつきました。

☆☆☆ ☆☆☆

太郎「悪いね~またおごってもらっちゃって」

スタバでもりもりスコーンを食べながら、太郎は悪びれなく笑いました。

「まったく気楽なもんだな」

徹は、またため息をつきます。

太郎「いや、まあ。なんか円高になったから、またしばらくはプラプラできるかなって」

「そうだな、イギリスがEUを撤退することに決めたからな」

太郎「へー。なんでイギリスがEUを撤退すると円高になるんだ??」

「それは、EUやばいぞってなってユーロやばいぞ、ついでにドルもやばいぞって円が一番安全な通貨だと思われているからだ。それで、海外投資家が日本株を売って円を買うから、株価も下がってるんだよ」

太郎「じゃあ、円安になれば、株価が上がるわけか」

「基本的には常に連動するはずだ」

太郎「ふーん」

ずずーっと太郎はおごってもらったコーヒーを飲みました。

太郎「昔から思ってたけどお前、頭いいよなぁ」

と、何気なく太郎が言うと徹は焦ったように赤くなりました。

そうだ、こんな風に少しでもほめたりするとすぐ赤くなる奴だった。

太郎はそんなことを思い出して、なぜかおかしくなりました。

「……俺が賢いんじゃなくて、これは常識レベルの話だろ」

太郎「あーそうですか。前言撤回。どうせ、俺は頭が悪いよ」

ぼりぼりと太郎は頭を掻きました。

「……別に頭が悪いとかは言ってないさ。ただ知らないだけだろう」

太郎「まあ株とか金融とか経済とか知らなくても生きてるしな。そんなこと考えなくても、サラリーマンはやってけるだろ」

「さあね」

あきれたように徹は続けました。

「日本の終身雇用がこれから先も続くと思ってるのか?シャープも台湾の企業に買われる時代だっていうのに、誰かが人生のおぜん立てをしてくれると思ってるのか?」

太郎「え?」

「明日会社が無くなってもどう生きてくか、考えなくていいのか?」

太郎「そんなこと言ってもさ。俺、まだ学生だし……」

少し困ったように太郎は首をかしげました。

太郎「明日のことを考えるより、毎日楽しく生きるほうが大切じゃん。んで、難しいことはわからないけど、旅行に行けて友達と遊べて暮らしてける金があればそれでいいんじゃないかって俺は思うよ」

「気楽なもんだね。そんなにのんびりしてると、将来はそんな生活はできなくなるかもしれないって話なんだよ」

徹はそう言って立ち上がりましたが、その言い方に太郎は少しかちんとしました。

太郎「なんだよ、それ。断定すんなよ」

「断定なんてしてないだろう。可能性の話をしてるんだ。日本の人口は減って来てるし、日銀のマイナス金利政策だってうまくいくかわからない」

徹はトレイを片付けながらそう言います。

太郎「あーそのマイナス金利って聞いたことあるぞ。それってなんなんだ?」

「……君って何学部なんだ?」

太郎「経済学部」

「うっそぉ……」

徹が呆然としたところで、ここでまさかの後編に続くのだった。

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