(写真=PIXTA)

ボーナスどうする?投資家のボーナス投資セオリーを学べ!

いよいよボーナスシーズン到来。投資家はボーナスをどう投資するの……?

ボーナスのシーズンがやって来ました。かつてこの時期は、銀行で定期預金のキャンペーンが盛んに展開されていましたが、金利低下の影響でボーナスが支給された人の定期預金志向は確実に下がっています。銀行自身も運用難のため、かつてのように預金集めに奔走することは無くなりました。

それに対して勢いを増しているのが「投資しませんか」という呼びかけ。この時期になると銀行や証券会社では盛んに投資信託を案内し、マネー雑誌でもボーナス資金の運用について特集するほど。そこで、今回は私がこれまで見てきた「ボーナス投資術」をご紹介します。

「麦わら帽子は冬に買え」とは……?

ボーナスシーズンに投資家デビューを果たす人も少なくありません。そして、この時期には退職金定期の満期がくるので、金融機関では退職金を取り込むために特別金利の定期預金キャンペーンを実施するのが常。退職金がたくさん支給される3月末からちょうど3カ月。金利の高い退職金定期が満期を迎える時期とも重なり、この時期に投資を始めようという人はさらに膨らむことになります。

金融機関が投資信託のキャンペーンを行ったり、マネー雑誌が特集を組むのは、この時期にはそれだけ多くの人が投資を考えるタイミングであるということの証。しかし、よくよく考えると投資の基本は「安く買って高く売ること」です。どんなに魅力的な商品であっても、高く買えば利益を出すことは難しくなります。

相場の格言に「麦わら帽子は冬に買え」というものがあります。麦わら帽子は夏の強烈な太陽の陽射しを防ぐために不可欠。夏になると、多くの人が麦わら帽子を欲しがるので麦わら帽子の値段は高騰します。もし、冬に麦わら帽子を買うとすればどうでしょうか。麦わら帽子を買う人などいません。ひょっとすると大幅に値引きされて売られているかもしれません。つまり、「冬に麦わら帽子を買うこと」こそ投資の基本中の基本なのです。  

冬に麦わら帽子を買うために

ボーナス投資1 (写真=PIXTA)

「冬に麦わら帽子を買うため」に、この夏のボーナスはどのように投資すればいいでしょうか。必ず6月に投資信託を購入しなければならないという制約はありません。相場が大きく下落したタイミングを狙って投資すれば良いのです。

1年に何度かは〇〇ショックと新聞が報じるような大きな相場の下落に直面します。こういう時には問題を抱えているダメな銘柄だけで無く、優良銘柄も同時に売られ、値段が大きく下落します。こういうタイミングを狙うのが“負けない投資”です。マネー雑誌などは今買える銘柄という視点から銘柄をすすめることが多いですが、普段から今後投資したい優良銘柄を見つけておき、相場全体が大きく下落し、優良銘柄が割安になったときに投資するというのが最も賢明な投資家ではないでしょうか。

なかには、ボーナス時期の6月と12月に決まって投資信託を購入する投資家もいます。その方の銘柄選択は実に単純。直近6カ月、12カ月の下落率が最も大きかったファンドを対象に投資するのです。まさに「冬に麦わら帽子を買う」を実践しているというわけです。

ボーナスを投資するとうまくいくの?

そもそも、ボーナスを投資すると本当に儲かるのでしょうか。過去のデータを振り返ってみましょう。日経平均株価を見ると、2015年6月末〜9月末までは約14%の下落、それ以前はアベノミクス効果もあり、相場が上昇トレンドにありました。しかし、11年6月〜12月末までは約14%の下落、10年6月末〜8月末までは約5.5%の下落、08年6月末〜翌年1月末までは44.5%の大幅下落です。つまり、6月末にボーナスで投資を行うことが必ずしも良いタイミングではないのです。誰もが投資したくなるボーナス時期は本当は投資には相応しくない季節なのかも知れません。

そして、忘れてはならないのがボーナスでの借入金の返済。住宅ローンはすでに1%を割り込むような低金利も珍しくは無くなっていますが、自動車ローンやフリーローンの金利はまだまだ高いものが多く、固定金利のため未だに高い金利を払い続けている人も少なくありません。ボーナスでこうしたローンを返済してしまうのも投資と同じくらい大きな効果があることは言うまでもありません。

他人とは反対のことをやった方がうまくいく?

相場はもうひとつ「人の行く裏に道あり花の山」という格言もあります。投資家は、とかく群集心理で動きがち。しかし、それでは大きな成功は得られません。むしろ他人とは反対のことをやった方がうまくいく場合が多いとこの格言は説いています。

ボーナスでまとまった資金が手元にあるときだからこそ、ゆっくりと使いみちを考えてみましょう。

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