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横断歩道外での交通事故は保険金が変わるってホント?

交通事故死亡No1は歩行中の事故!信号機ナシ横断も要注意

 最近では、自動車を持たない、運転免許をとらないという人も増えています。もしかすると、「交通事故なんて関係ない」と思っている人も多くなっているかもしれません。

 警察庁の調べによると、交通事故の件数は年々減少していますが、2014年は57万件あまりの交通事故がありました。死傷者数は約71万5000人。そのうち、死亡事故で一番多いのは歩行中の事故なのです。これでは、車の運転をしない人でも、交通事故は他人事というわけにはいきませんね。

もし交通事故に遭ってしまったら?すべきことはこの3つ!

1)ケガの手当て

 まずはケガの手当てをしなければなりません。必要ならすぐに119番に電話をして救急車を呼びましょう。電話では「火事ですか? 救急ですか?」と聞かれることが一般的です。落ち着いて、救急であることと状況、場所を伝えましょう。

2)交通事故の届け出

 次に110番に電話をして、警察へ交通事故の届け出をします。届け出をしないと「交通事故証明書」が発行されず、保険金請求ができなくなってしまいます。また、事故の状況を後から確認できるよう、携帯電話で写真を撮っておきましょう。

3)事故相手の連絡先を確認

 そして最後に、事故を起こした相手の連絡先を忘れずに確認をしましょう。名前、住所、連絡先などの基本事項に加えて、車のナンバー、相手の運転免許証、車検証、入っている保険会社も確認しておきたいところです。これらも携帯カメラで撮っておけば、後からでも確認できて安心です。

交通事故の保険金額は過失割合で変わってくる

 歩行中に自動車事故に遭ってしまったら、事故を起こした自動車が加入している保険から保険金が支払われます。ですが、ちょっと注意が必要です。この保険金は、事故の原因となった過失の割合で金額が変わってくるのです。

 交通事故の過失割合を決めるときにポイントとなるのが、「優者危険負担の原則」です。これは、弱者保護の観点からできたもので、人と自動車の事故ならば、自動車側により過失割合を大きくするものです。具体的には、「人<自転車<バイク<自動車」の順に過失割合が大きくなります。

 例えば、横断歩道を青信号で渡っていたところに、赤信号を無視して自動車が突っ込んできて人身事故となった場合は、100%自動車の過失なので保険金は満額受け取ることになります。

 ところが、横断歩道を赤信号で渡っていたらどうでしょう。そこに、青信号に従い自動車が走ってきて事故が起きたら、これは歩行者の過失でもありますね。この場合は、歩行者の過失が70%となり、受け取ることができる保険金はその分だけ減額されます。

 また、横断歩道でないところを渡っていたらどうなるのでしょうか? 自動車のドライバーにしてみれば、歩行者がいるとは思っていなかった場所での事故となり、自動車の過失は軽くなります。

 例えば、歩行者が横断歩道でないところや、横断歩道からかなり離れたところを横断していたときの事故は、歩行者に20~30%の過失があると考えられています。信号機のない交差点でも、歩行者に10~20%の過失があると認められる場合もあるのです。

 同じケガでも、事故の原因や状況で、下りる保険金が減額されることもあるということで。

保険金, 交通事故, 歩行者, 保険会社, 優者危険負担の原則 (写真=Thinkstock/GettyImages)

自転車と自動車の事故も同じ

 では自転車と自動車の事故ではどうなるでしょうか? 最近では長距離の通勤にも自転車を使ったり、休日にサイクリングを楽しんだりと、エコな乗り物として利用者が増えています。自転車は道路交通法上で「軽車両」に位置付けられているため、原則として車道を走らなければなりません。

 もしも自動車との交通事故に遭ってしまったら、この場合も相手の自動車が加入している保険から保険金が支払われます。そして、保険金額が過失割合で変わってくることも、歩行中の事故と同じです。

 子供の頃に、家庭や学校で何度も教わったはずの交通ルールですが、大人になってからは、運転免許をとるなどの機会がなければ、あらためて学ぶことはほとんどないでしょう。交通ルールは守っていないと、事故に遭ったときに不利になります。それは道路を安心して使うための決まりだからです。大人だからこそ、正しい交通ルールの知識を積極的に取り入れ、守っていきたいですね。

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