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資産運用で成功する人・失敗する人ってどんな人?

証券会社で19年勤務した経験から。

だれでも資産運用を始めるときは、上手くいくと思っているもの。しかし、当たり前ですが成功する人もいれば、失敗する人も出てきます。いったい何が違うのでしょうか?

私が証券会社で19年勤務し多くの人を見てきた中で、独自に考えた成功する人と失敗する人の思考や行動について紹介していきたいと思います。

成功する人の思考・行動

様々な金融資産に分散投資をしている

まず、分散投資をしているかということ。資産運用を成功させるための基本的な考え方は「分散投資」です。

例えば、株式運用において一社の銘柄に全額を絞って投資するとしましょう。株価が値上がれば大きな利益を得ることが出来ますが、下がれば損失が生じるだけでなく、最悪の場合は資産がゼロになってしまう可能性もあります。

分散投資をすれば、こうしたリスクを回避することが出来ます。景気に敏感な銘柄とか、あまり景気に影響を受けない銘柄など、できるだけ値動きの異なる投資先に分けることでお互いを補い合い、すべてがマイナスにならないようにすることが重要です。

リスクを恐れずに積極的に行動する

投資にはリスクがつきものなので、すべてを預貯金にしておけば安心ではあります。しかし、インフレになって貨幣価値が下がれば、損をしてしまうのです。重要なことは、「リスクをいかにコントロールするか」ということです。

長期的な視野で投資を考えている

これは短期的に利益を受け取るのではなく、長期的な運用を考えようということです。投資を短期的にしかみていないと売り買いが激しくなり、不安定なだけで落ち着きません。資産運用は利率が高いほど、また運用期間が長いほど複利効果で雪だるま式に増えていくのです。

支出用途のあるお金は投資に回さない

使うことが決まっているお金は、投資に使ってはいけません。必要資金は確保しながら投資を行う余裕が成功を招くのです。

例えば、必要な資金もすべて株に投資してしまった場合、上がればいいですが、下がってしまった場合でも売却しないといけなくなってしまうからです。資産運用をする前には、自分のお金を「今すぐ使うお金」「近い将来、使う予定のあるお金」「将来のためのお金」に分けることが大切。これもリスクコントロールのひとつです。この3つに分けたものの中で、「将来のためのお金」が投資していい資金となります。

失敗する人の思考・行動

資産運用 (写真=Thinkstock/GettyImages)

特定の金融商品一点に集中投資

「卵は一つのカゴに盛るな」。これは投資の格言で、「卵を一つのカゴに盛るとそのカゴを落とすと、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けておけば、他のカゴの卵は割れない」という意味です。特定の金融商品一点に集中投資するとすべてを失う場合があるので、リスクは分散させることが重要です。

リスクを恐れてなにも行動しない

ゼロ金利の今、銀行にお金を預けているだけでは、資金はほとんど増えません。多少のリスクがあっても、いろいろな商品に分散投資をしておくことが必要です。それにはまず、どの商品にどんなリスクがあるかどうかを勉強しましょう。投資には正しい知識が欠かせないものです。

短期的な利益を求めて投資をする

株式投資の場合、売買するのにも手数料がかかりますので、短期的な売買を繰り返すだけで手数料は増える一方です。1回数百円かもしれませんが、回数が重なると結構な出費に。これを防ぐには、出来るだけじっくり運用するのが必要です。一方で、ダメだと判断した時には、見切る勇気も必要になってくる場合もあります。

全資産を投資に当てている

全資産を投資に当てている人もたまに見かけますが、これはかなり危険です。生活に必要な資金やすぐに必要な資金は、必ず分けておかないと駄目。株を現金化にするには営業日で4日かかりますし、時間もかかるのです。運用を開始する前にちゃんと資金計画をたてて、運用するようにしましょう。

「自分のペース」が一番大切

「様々な金融商品に分散投資をする」「リスクを恐れずに積極的に行動する」「長期的な視野で投資を考える」「支出用途のあるお金は投資に回さない」この4つは資産運用において成功する人の条件です。

ほかには「わからない商品には手をださない」ことも大事だと思います。しかし、「わからない商品」であっても、勉強して理解出来れば投資していいのです。常に好奇心を持って知ろうという努力も欠かせません。

最近は様々な金融商品があるので、多少複雑な仕組みのものもありますが、しっかり理解をした上で投資をしていくことが重要です。自分にあった運用方法を研究して、自分のペースで資産運用をすることが最も大切なこと。ぜひ、参考にしてくださいね。

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