(写真=Thinkstock/Getty Images)

「結婚後も旧姓」のメリット・デメリット

同姓・別姓が選べるようになったらいいのに…。

日本ではいまだ夫婦別姓が認められていません。近年では夫婦別姓を求める裁判も起こされていますが、なかなか制度が導入されないのが現状です。

姓が変わるといろいろ手続きが煩雑であることなどから、最近は、法律上の姓は変更しても、仕事上では旧姓を使い続ける人は少なくありません。実際に結婚後も旧姓を使い続けている筆者が、実体験をもとにメリット・デメリットを紹介します。

旧姓を使い続けるメリット2つ

メリット①同一人物だと気づいてもらえる

そもそも筆者がなぜ旧姓を使い続けるかというと、仕事上での人脈においては「私」という人間が旧姓で認識されているためです。新姓を名乗ってしまうと同一人物だと気づいてもらえない可能性が高いですが、旧姓を使い続ければその心配はありません。

メリット②結婚・離婚を報告しなくていい

結婚後も旧姓を使い続けていれば、周囲に結婚・離婚の報告をする必要はありません。関係の深い人ならまだしも、そこまで深い関係ではない人にまで「結婚(離婚)して名字が変わった」というプライベートな内容を話すのは少しはばかられるケースもあるので、精神的には楽になります。

戸籍上の姓を使用しなければいけない方針の会社で働いていた友人は結婚・離婚をしたため、その都度メールアドレス・名前の変更を全社員と取引先に知らせることとなり、精神的に苦痛だったと聞いたことがあります。

旧姓を使い続けるデメリット

一方、旧姓を使い続けるデメリットもあります。

使い分けをするには慣れと周りの理解も必要

結婚後, 旧姓, メリット, デメリット (写真=Thinkstock/GettyImages)

取引先や社内には旧姓で通していても、公的機関、病院、子供がいる場合は保育園や小学校などと連絡を取る場合は、当たり前ですが新姓でのやり取りになります。筆者の場合、細心の注意を払っていないと、旧姓を名乗ってしまいます。

新姓あてに電話があった場合に、取り次いでもらえるよう周囲に伝えておく必要はあるでしょう。

姓が変わるのは本当に面倒くさい

筆者は仕事上で旧姓を使い続けていますが、法律上の苗字は変更しています。やはり公的書類や会社の人事上の手続きはあまりに煩雑で辟易しました。

手続きの煩雑さもさることながら、「夫は姓を変えないのに、なぜ私だけが変えなければいけないんだ!」という不公平感も拭えませんでした。

同姓・別姓が選べるようになれば…

ちなみに海外、特に先進国では夫婦同姓を強制する国はむしろ少数派です。韓国や中国では別姓が原則ですし、欧米では別姓または同姓、混合姓を選択できる場合が多いです。

「夫婦別姓が選択できるようになると、結婚・離婚が公にならないので不倫や離婚がしやすくなる」「子供がいる場合、子供がいじめに遭う可能性がある」「家族の一体感がなくなる」という意見もあります。

筆者個人の考えでは、夫婦別姓が選択できるようになり別姓の夫婦・家族が増えれば、家族で姓が異なっても、それもひとつの家族の在り方として浸透していくのではないかと思います。同姓でも別姓でも、選べるようにするのが公平・平等な社会と言えるのではないでしょうか。

事実婚で通すのもアリ

とはいえ、日本の現在の法律では別姓のままでは結婚できないので、どうしても姓を変えたくない人は、いわゆる事実婚で通すしかありません。

結婚をしたら新しい姓を名乗るのも、旧姓を使い続けるのも、事実婚で通すのも、それぞれのメリット・デメリットがあるでしょう。それらを見極めた上で、自分にベストな選択をするしかないようです。

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に