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【連載】「わたしがFPになった理由」

第5話 バリキャリ時代はお金に無頓着。FPとして今思うコト

タクシー帰宅も当たり前だった生活が変わった理由は…

お金の専門家、ファイナンシャル・プランナー(FP)に、FPになったキッカケを紹介してもらう連載「わたしがFPになった理由」の5回目。今回は広告代理店勤務のバリキャリから生命保険会社に転職し、FPに至った今関倫子さんの体験談です。

残業、タクシー帰宅も当たり前。お金に無頓着だったころ

わたしがFPになったきっかけは出産して母親になったことです。出産をした時は、FPとは全く関係のない広告代理店で働いていました。深夜まで残業が続くこともしばしばあり、終電がなくなればタクシーで帰宅することも当たり前で「お金」に無頓着な生活をしていました。

出産後も仕事を続けたかったので、結婚後は実家の近くにマンションを購入。子供が病気になれば両親や妹に預けて面倒をみてもらい、急な残業が入った時は、旦那も仕事で帰宅が難しければ両親や妹にお迎えを頼み、私か旦那が帰宅するまで預かってもらうという生活をしていました。

はじめて加入した生命保険

そんな育児、仕事に追われる毎日の中、万が一に備えて生命保険に加入しておきたいと思うようになりました。その時点で誰にどこに相談に行けばいいのかがわからなかったので、インターネットで生命保険会社を検索して、フリーダイヤルに相談の申込をしました。

そこで、エリア担当の営業の人と会い、初めて「遺族年金」という制度がある事を知りました。「遺族年金」で不足している金額を生命保険で準備すれば良いのですよとアドバイスをもらい、すごく勉強になるなと感動したことを覚えています。

ただ、当時は家計簿など全くつけておらず、収入は把握していても生活費など支出がどれぐらいかがわからない状況でした。

「どれぐらい生活費がかかっているのかわからないので、そちらで決めてください」となんと営業の人にお願いし、これだけ加入しておけば大丈夫ですよと言わる内容の生命保険の契約をしました。ただその時点では、主人に万が一あっても子供を大学まで卒業できるだという安心感はできたものの、商品についてはあまり理解していませんでした。

生命保険会社へ転職

それから子供の成長とともに、子供と過ごす時間をもう少し増やしたいという気持ちになっていきました。転職を考えた時に、時間が規則的で且つ自分が興味のある仕事と考え、生命保険会社に就職したいなと思いました。

自分達が加入している生命保険が自分にとって本当に合うものなのか、自分で保険証券が理解できるようになりたいなという想いも強かったです。

そこで何十社とある生命保険会社の求人を全部見て、2年間、みっちり研修しますという外資系の生命保険会社の求人を見つけ、そこで基礎から学びたいと思い転職をしました。研修を受け、知識が身につき、自分の保険証券が理解できる様になった時は嬉しかったし、自分達に合った契約内容に加入できていたとわかり、改めて素晴らしい営業の人だったなと思いました。

そのうち周りの友人から生命保険の相談を受けるようになりました。生命保険以外にも投資や住宅ローンなどお金にまつわる相談を受け、生命保険だけではなく幅広い知識を身につけたいと思いFPの資格を取り、FP事務所へ転職しました。それから独立して現在に至っています。

「お金の知識」が邪魔になることはない

FP,生命保険,広告代理店,住宅ローン,マンション (写真=Thinkstock/Getty Images)

お金の知識は邪魔になることも無駄になることもありません。お金の知識を身につけることで漠然とした不安はなくなります。

たとえば、FP資格が人生において知識があることで役立ったなと実感したのは、マンションの購入時です。

最初にマンションを購入する際は物件選びだけに注力していて、住宅ローンについては、何がいいのかわからず不動産屋さんの提携している金融機関で勧められ35年固定金利で契約しました。

知識があれば、変動金利についてもシミュレーションしたり、他行とも色々比較したりできたのですが、当時は何も分からず、金利が変動するのはリスクがあるという話を聞き固定金利を選択しました。

ところがその後、住宅ローンの金利は低金利に推移します。住宅ローンの借り換えを検討しましたが、結局マンションを買い替えました。このときはすでにお金についてのある程度の知識もあり、買い替えたマンションの住宅ローンについては、自分達のライフプランなどから総合的に考え、いくつか銀行にて比較し、満足いく住宅ローンを締結する事ができました。

第1歩としてはじめられる「お金」のこと

もしお金の知識を身につけるなら、まずはご自身の収支を把握することからはじめてほしいと思います。収支を把握すれば、いくら貯蓄ができているのか、無駄な支出がないのかがわかり、「お金」に対して意識が芽生えます。それから自分は、家族はどういった将来を歩んでいきたいのかライフプランを考え、それに合ったお金の準備をする事ができます。

今はわかり易く解説しているマネー本なども多数で出ていています。少しずつでも知識ができることで「お金」について「難しい」イメージから、「知っていると役に立つ」というイメージに変わってくると思います。

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