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星の動きで相場がわかる?大富豪も活用「金融占星術」とは

実は金融王も星を読んでいた?占星術と経済は相性がイイのです。

いつの時代も占いブームに沸く日本では占いが一般に広く認知されていて、「占星術」と聞いて多くの人は「星占い」を連想するのではないでしょうか。

しかし西洋では占星術は単なる占いに留まらない学術分野の一つで、現在もこの「金融占星術」をトレードの参考にしている者は決して少なくありません。

J・Pモルガン「億万長者は星占いを信じないが、大富豪は活用する」

「金融占星術」とは西洋占星術を金融分野に応用しようという試みです。そもそも占星術とは何でしょうか。太陽系内の天体の位置や動きなどのデータを解析し、人間・社会のあり方と経験的に結び付け動向を予測するという学問です。

西洋では科学の一分野としてとらえられており、政治家、企業家、投資家の中にも、占星術を何らかのかたちで役立てている者も少なくないのです。

例えばモルガン財閥の創始者であり金融王のジョン・モルガン(J・Pモルガン)は、「億万長者は星占術を信じないが、大富豪は活用する」という言葉を残したといわれています。

現在、金融占星術の第一人者といわれているのが「メリマンサイクル」で有名なアナリストのレイモンド・メリマンです。日本では、大手の外国為替ブローカーである上田ハーロ―が「FXアストロロジー」と銘打ってメリマンのレポートを提供しているので、その名に聞き覚えのある人もいるかもしれません。また、テクニカル分析の始祖である米投資家、ウィリアム・ギャンも占星術を金融分野へ応用していたといいます。

会社の“誕生日”で株価の変化を予測する

占星術では、森羅万象は相互に関連し合っており、なかでも太陽系内の天体は地上に大きな影響を与えていると考えます。天体は周期性をもって動いているので、ある種のサイクル論と考えてもよいでしょう。

各天体には意味があります。相場との関係でいえば、太陽は「大衆の予想に沿う」動き、月は「一時的な」動き、水星は「早い」動き、金星は「もうかる」、火星は「暴騰か暴落」を示す――といった意味となります。それぞれの天体がどの星座にあると、力を得たり失ったりするのか、あるいは、天体間の角度などから相場の予想を行うのが、金融占星術のキモとなります。

星の動きで相場を読む?◯◯占星術とは② (写真=Thinkstock/Getty Images)

金融占星術では相場全体の傾向をみるほか、特定の銘柄について株価の変化を予想する手法もあります。占星術を使って人の動静をみる場合、誕生時点での天体位置を割り出すことから始まります。株の場合もそれと似ていて、その会社の創立年月日や上場日における天体位置を割り出します。つまり、会社の“誕生日”で動静を読み取るというわけです。

売買のタイミングは、その会社の“誕生日”の天体位置に対して、幸運を表す木星が重なる、もしくはよい角度を成すときを「買い」と判断します。一方、制限を表す土星が重なる、もしくは悪い角度を成すときは「売り」となります。ただし、実際には占星術だけでなく、売買の判断に必要とされる一般的な指標と組み合わせて総合的に判断していきます。

金融占星術の手法はこのようなもので、もちろん、信じるも信じないも自由です。しかし、相場とは人々の心理を反映したものであり、西洋では少なからぬ人々が金融占星術を基にトレードを行っていることを考えると、金融占星術のロジックそのものが相場に何らかの影響を与えている可能性も否定できないのです。

水星の「逆行」時にトレンドが変化しやすい

それでは、初心者にも扱いやすい金融占星術の手法として、天体の逆行から相場全体の動きをとらえるやり方を紹介しましょう。

太陽と月を除く太陽系内の天体は、見かけ上の「逆行(通常と逆方向へ動く)」をすることがあり、金融占星術ではそのときに相場の変化が起きると考えます。例えば、水星の逆行時にはトレンドが変化しやすく、テクニカル的な手法が通用しにくいといわれます。また、金星の逆行開始時は相場の天井と一致しやすいとされ、火星の逆行時には戦乱やテロなどによる相場変動に注意が必要だといいます。

このうち、水星の逆行時期について参考までに紹介しておくと、2016年の残りの期間のうち、水星の逆行は「5月22日まで」「8月30日~9月22日」「12月19日~」の期間となっています。

なお、金星の逆行は2016年中には起きません。火星はこれまでの逆行から、6月30日以降通常の運行へ戻ります。金融占星術における理論によると、この6月30日の前後13日ほどの期間に大きなサイクルの天井かボトムがやってくるといわれています。この機関は特に相場を注視してみてもいいでしょう。

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