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カンタン比較で保険の種類がまるわかり

今入っている保険がわかる、5つのチェックポイントも紹介。

保険の種類はいくつあるの?

保険商品というのは、何千もの商品があり、様々な種類に分かれています。しかも、商品の内容はとても複雑です。同じ種類の保険を比べてみようと思っても、保障範囲や、特約などがみんな違っていて、簡単には比較できないようになっています。

もっとシンプルなものだったら、保険の優劣が簡単に比較できますよね。しかし、簡単に比較できと困る保険会社もありますからね。

ここでは、できるだけシンプルに保険の基礎と得する知識を説明します。まず、保険と言うものは3つに大きく分けられます。

人の命を対象としているもの

「終身保険」「定期保険」「個人年金保険」「学資保険」などです。個人年金保険とか学資保険は、生死に関わりませんが、一生のリスクを保障してくれるものとして考えてください。生保会社が扱っています。

人の生死には関わらないもの

「医療保険」「がん保険」「介護保険」「傷害保険」「所得保障保険」。こちらは生保会社、損保会社のいずれも扱っている保険です。

偶発的なリスクに対する補償

「自動車保険」「火災保険」「地震保険」「旅行保険」などです。損保会社が扱っています。

生命保険の種類とメリット・デメリット

保険,種類 "(写真=PIXTA)"

今回は、いわゆる「人の命」を対象とした「生命保険」と、「医療保険・その他の保険」を分けてそれぞれ細かく説明しましょう。まずは、一般的に販売されている生命保険の特徴とそのメリット、デメリットについて比較しながら説明しましょう。

終身保険のメリットvsデメリット

保障が一生涯にわたって続く保険。死亡したとき、あるいは高度障害状態になったときに保険金を受け取れます。誰にでも死は訪れるので、加入していれば必ず保険金がもらえます。

  • メリット:貯蓄性があり、相続税対策には非常に有効です。
  • デメリット:低金利で貯蓄性のメリットが弱くなっています。超長期の固定金利で、将来のインフレには弱い。途中解約するとかなり損になる可能性があります。

定期保険のメリットvsデメリット

10年や20年のように一定期間に起きた死亡を保障。掛け捨てタイプの代表格と言えます。保障が長期間にわたるものは、貯蓄性を備えているものもあります。

  • メリット:保障期間があらかじめ決まっているので、保険料は割安です。
  • デメリット:更新時には、年齢とともに保険料はどんどん上がっていきます。

収入保障保険のメリットvsデメリット

こちらも一定期間の死亡に対する保障。保険金は毎月、または毎年といったように分割して支払われるのが特徴です。

  • メリット:定期保険より保険料がさらに割安。子育て世代には合理的な保険。見直しの手間がかからない。
  • デメリット:最初は大きな保障を得られますが、年数が経つにつれ保障額が減っていくため、後半は満足な保障が得られなくなることもあります。

医療保険、その他の保険のメリットvsデメリット

保険,種類 "(写真=PIXTA)"

では次に、医療保険、がん保険、個人年金保険、学資保険、介護保険について見ていきましょう

医療保険のメリット・デメリット

病気やケガに備えた保険で、基本的に入院と手術に対応しています。あらかじめ決められた入院日額を入院した日数分受け取れますが、検査入院のように治療目的でないものは対象外。手術をした場合は手術に応じた手術給付金が支払われます。保障期間が更新タイプ、終身タイプとあり、保険料の支払い方法が短期払い、終身払いなどさまざま。三大疾病免除特約や通院特約など、特約の種類も豊富です。

  • メリット:リスク細分型の保険が登場するなど、保険料がかなり安くなってきました。入院した日数ではなく、1入院につき○万円という定額の商品など様々なタイプの保険が登場して選択肢が広がっています。
  • デメリット:公的な社会保障が充実しているので、長期で払う保険料を考えるとコスパは悪く、入院の短期化で、ほとんどの場合は払う保険料の方が多くなります。

がん保険のメリットvsデメリット

がんに特化した医療保険。基本は「がん診断給付金」「入院給付金」「手術給付金」の3つから成り立っています。がん診断給付金は大きな特徴で、がんと診断されれば100万円単位の給付金が出ます。治療費でも生活費でも、使い道は自由。最近のがん治療は入院日数が短くなって、手術をしないケースも増えてきました。ただし、上皮内がんは給付の対象になら場合や、減額をされて支給されることもあります。

  • メリット:がんを治療で仕事ができない時の収入減などには役に立つ。また、自由診療に対応する保険もあります。
  • デメリット:がん以外の病気には対応していない。更新型の保険は年齢とともに保険料は高くなります。終身型は、保険料が割高。

個人年金保険のメリットvsデメリット

お金を積み立てていき、あらかじめ決められた年齢に達したら年金という形で受け取れます。公的年金だけでは老後の生活が心配だという人のための保険です。積立預金と似ているが、こちらは死亡保障がついています。受け取り期間や被保険者の生存の有無によって、「確定年金」「有期年金」「終身年金」の3タイプがあります。

  • メリット:生命保険料控除が使えるので、賢く使うと利回りを高くできる。
  • デメリット:超長期の固定金利なのでインフレには弱い。外貨建ての個人年金保険は、為替リスクがあり、それに様々な手数料がかかってしまう。

学資保険のメリットvsデメリット

親の死亡に備えつつ、教育資金を貯めるもの。貯蓄性の部分を重視するため、戻り率がいい保険の人気が高くなっています。分割よりも一括で受け取るタイプのほうが、戻り率はよくなる。簡単には引き出せないので、貯蓄が苦手な人には向いています。死亡保障が手厚くなっていると、払い込んだ保険料より少ない金額しか戻ってこないという元本割れが起きることも。どちらを重視するかで選ぶ商品は変わってきます。

  • メリット:強制的に貯められる。定期預金より利率がいい。保険料控除があります。
  • デメリット:超長期の固定金利なので、インフレに弱い。途中換金すると元本割れをします。

介護保険のメリットvsデメリット

要支援や要介護状態になると、公的介護保険制度で自己負担が1割になります。しかし、それでは足りない場合も多く、その不足分を補うのが介護保険です。保障タイプ、保険金の受け取り方、支払い要件などがそれぞれ違っていて、選ぶのが難しいです。

  • メリット:介護医療保険料免除で控除があります。
  • デメリット:条件が厳しい保険もある。死亡した時には保険金が出ない保険もある。

生命保険、ここに注意!

保険,種類 "(写真=PIXTA)"

それぞれの特徴をざっと説明してきましたが、特に生命保険のいくつかのポイントについて、もう少し加えておきたいと思います。

保険=主契約+特約

保険は主契約と特約で構成されています。主契約はベースとなる契約で、終身保険、定期保険、医療保険、がん保険などがそれに当たります。

一方、特約はいわばオプションで、単独で加入することはできません。主契約は一つですが、特約はいくつでもプラスが可能です。特約の内容は、医療特約、三大疾病特約、女性疾病入院特約、通院特約、災害特約、障害特約とバラエティ豊かです。とはいえ、つければつけるだけ保険料が上がっていくので要注意。

特に注意したいのは、主契約が払込満了になると特約は終わりになることが多いので確認してください。

配当あり・無配当

配当とは利益が出たときに分配することで、「有配当」と「利差配当」があります。有配当は、予定死亡率、予定利率、予定事業率の運用が予定よりもよかったときに出ます。利差配当は予定利率だけが基準になります。逆ザヤが続いていた間は何年も配当がありませんでしたが、2013年からやっと配当が出るようになりました。

リスク細分型

定期保険や収入保障保険では、健康状態によって保険料が変わる保険が増えてきました。これをリスク細分型といいます。喫煙や非喫煙、BMI値、血圧値といった一定の基準をクリアすると、保険料が割安になるしくみです。非喫煙者優良体は保険料が約半分になるケースもあり、自動車のゴールド免許で割引が適用される商品もあります。一度、調べてみる価値はあります。

アカウント型保険

正式名称は「利率変動型積立終身保険」。終身保険と名づけられているものの終身保険ではなく、終身保険を買う権利がついているだけなのです。主契約はアカウントという積立部分。毎月の保険料から積立ができると謳っていますが、大半が特約の部分に回ってしまいほとんど積み立てられないのが実態です。しくみがかなり複雑で、うっかり手を出さないほうが無難です。

5つのチェックポイントで今入っている保険がわかる

保険,種類 "(写真=PIXTA)"

保険の仕組みは、わかったけれど保険の見方がわからない(涙)。そんな時には、6項目のポイントで、保険を見てみましょう。5つのチェックポイントは下記の通りです。

①どんな保険?

終身保険、定期保険、医療保険など。どんな種類の保険に入っているがわかります。

②保障はいつまで?

終身で保障があるのか、保険料を払い込んだら保障も終わるのか?

③いくらの保障なのか?

死亡したら、いくらの保険金なのか? 入院をしたら、日額いくらなのか?

④いつまで払うのか?

保険料の支払いは、いつまで続くのか? 終身なのか、一定期間までなのか。

⑤保険料はいくらなのか?

月額の保険料は、いくらなのか? 総額も出してみてください!(終身払いの場合は、平均寿命まで払うといくらなのか、を計算してみてください)。ちょっとビックリする金額になる場合があります!

この5項目を考えてみてください。これは、今入っている保険を見直す場合にも、非常に役に立ちます。

特に、⑤の保険料のところで、面倒ですが、保険料の総額を計算してみてください。その総額に驚くことがよくあります。

保険商品というのは、住宅に次いで人生で2番目に高い買い物だと言われています。保険のかけすぎだと思った場合は、見直しましょう。見直すコツは、「難しい話ナシ! これでわかる保険の選び方」(リンク)を参考にしてください。一度、これを書き出してみると自分がどんな保険に入っているのかが一目でわかります。

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