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【連載】「わたしがFPになった理由」

第2話 金融マン家庭で育ったのに…稲村さんが保険で犯した「大失敗」とは

不要な保険に加入していませんか? FP稲村さんの警鐘です。

最近、テレビでお金の特集が組まれたり、マネーセミナーもあちこちで開催されるようになってきたりしています。なぜそもそもお金の知識が必要なのでしょう?

金融マンの家庭で育った私は、お金のことを「自分ごと」として考える大切さは十分知っているとの自負がありました。それでも本当にお金の知識の大切さを知ったのは、社会人になり「ある失敗」をしてからでした。

今回はこの失敗談、そして私がFPになったきっかけをご紹介しながら、お金のことを知っておくことの大切さをお伝えしていきたいと思います。

おこづかい「減俸制」があった幼少期

FP資格を取得したころについてお話する前に、私の生い立ちをお話します。

金融マンの家庭で育った私は幼いころ、おこづかいをもらうためには、おこづかい帳の記入が必須でした。毎月父の給料日におこづかいをもらっていたのですが、その際、おこづかい帳のチェックを受けます。しっかり書いていないと「減棒」です。

父の帰宅前にあわてて使途不明金の帳尻をあわせて大変でしたが、そのような習慣があったためか、お金を使うときには本当に必要なものなのかを考えるようになり、欲しいものがあれば少しずつ貯めて買おう、という考え方をするようになりました。

免許取得費用を親に出してもらうことにびっくり

学生時代には、自動車免許の取得費用も「教育費ではないから免許が欲しいなら自分で働いたお金で取りなさい」と言われ、家庭教師などのアルバイトをしてコツコツ貯めて当時25万円位の教習所費用を自分で支払いました。友達に聞くとほとんど親にだしてもらっていたのでびっくりしたのを覚えています。

そんな環境で育ったので、お金のことを「自分ごと」として考える大切さは十分知っているとの自負がありました。しかし、そんな私でも「お金」についての知識のなさが原因でショックを受けた出来事があります。

保険へ加入するのは社会人のたしなみ?

損害保険会社に就職したときのことです。就職後ほどなく、職場にこられた保険営業の方に「働き出したんだったら保険の1本でも入っておかないと」とすすめられ、社会人の「たしなみ」といいましょうか、入るのは当然だと思い、持ってきていただいた設計書の中から「保険料が手頃」「入院保障が充実している」というところくらいしか気に止めず月1万3000円程の保険に加入しました。

FP,資格,損害保険,生命保険,自動車運転免許 (写真=Thinkstock/Getty Images)

ところが、スキルアップのためにファイナンシャルプランナーの勉強をしはじめてから自分の保険証券を確認してみると、「終身」と書かれていて、入院保障は10年更新でどんどん保険料が上がっていくことがわかりました。

7000万円の死亡保障にがくぜん

なによりもびっくりしたのは私が死亡した時に7000万も出る保険だったことです。自分の知識不足のために必要のない保障を買っていることに愕然としました。

そこで「私のような知識不足で困っている人を直接サポートしたい」と一念発起し、FPの資格を取得し独立したのです。その時の気持ちは今でも忘れず、お一人お一人に寄り添ったアドバイスをしようと心がけています。

お金のことを真剣に考える人は増えている

今では日々、さまざまなマネー相談を受けています。内容は多岐にわたりますが、将来をふまえてお金の事を真剣に考える方が増えてきているというのが実感です。

しかし、お金のことを友達同士で話題にすることはタブー視されているのも現状で、自分のお金の使い方は他の人と比べてどうなのかわかりにくいようです。また、現在のお金のやりくりに不自由せず、ある程度貯蓄もできている場合、お金の使い方をあまり気にせず使っている方も多いようです。

毎日大変なお仕事をして得た大切なお金です。長期的な視野で、お金を使っていきたいものです。将来の自分を守るのは、「今の自分」なのですから。

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