夜のお店「スナック」とは?キャバクラとの違いや仕事内容を解説

こんにちは、元キャバ嬢のゆきです。

今回は「スナック」について。

水商売を始めようとしている女の子の中には「スナックってどんなお店?同じ水商売のキャバクラとは具体的にどう違うの?」と疑問になる子も多いと思います。私も最初は全然知りませんでした。

お店選びの参考になるように、キャバクラとの違いを元に「スナック」というお店について解説していきます。

目次

夜のお店「スナック」とは

スナックは、近隣住民が集まるアットホームな飲み屋さんです。

とくにオシャレをして行くような場所ではなく、近所のおじさんがふらっと飲みに来る、常連さんたちの憩いの場となっています。カラオケが楽しめるお店も多く、主に夫婦で来店するケースなどで女性客も普通にいらっしゃいます。

なお価格設定は夜のお店の中ではリーズナブルですが、キャバクラやラウンジと同じようにボトルキープもできます。

店を仕切っているのはママと呼ばれる女性で、店の持ち主に雇用されている「雇われママ」の場合と、自分で店を持っている「オーナーママ」の場合があります。

スナックによっては「チーママ(チーフママ)」という役職の女性もいて、ママを店長とすればチーママは副店長の役割をもっています。

そんなスナックは主に中高年が楽しむ場所であり、70代くらいのお客さんがいらっしゃることもあります。若いお客さんはスナックよりもガールズバーやキャバクラに行く傾向があるため、スナックではあまり見かけません。

スナックとキャバクラの違い

ここからは、キャバクラと比較しながらスナックの特徴について解説していきます。

とてもざっくりと説明すると、スナックは気軽に行ける飲み屋で、キャバクラは男性が夢を見るところになっています。

接客スタイルの違い

スナックはママの旦那さんがマスターとして一緒に働いていたり、息子さんがバーテンを勤めていたり、家族経営のお店も多く存在します。そういった雰囲気ですから、スナックではキャバクラほど色恋営業がおこなわれません。女の子の指名制度やノルマなども、まずありません。

ただ、スナックはお店によってルールや雰囲気が全く異なります。

中にはキャバクラのように同伴やアフターを推奨するスナックもあれば、一方で女の子とお客様の連絡先交換を完全に禁止しているスナックもあったりと、お店によって求められる色恋の度合いは異なります。

客や嬢の服装の違い

スナックは近所の人の憩いの場なので、家着やサンダル履きのお客様でも気軽に立ち寄れるお店が多いです。一方、キャバクラはだらしない服装のお客様は入店禁止の店もあり、特に高級店の場合はジャージやサンダル履きではお店に入れない場合もあります。

女の子の服装も、スナックによってはジーンズやパンツOKな場合もありますし、キャバクラほど凝ったヘアセットをしなくても大丈夫です。

女の子の違い

スナックは本当に多種多様なお店があるので、中にはマスターのおじさんが1人で経営しているスナックすらあります。そういったお店のお客様は、女の子目的でなく、マスターの人柄に惹かれてやって来ます。

私の実体験ですが、友達に紹介されて行ったマスター1人経営のスナックがあり、そのお店は企業の重役やお医者さんたちが、まだ飲み足りない時の締めに訪れるスナックでした。どちらかというとバーに近い雰囲気でしたが、こんな硬派なスナックがあるんだなと驚いたことがあります。

もちろんそういったマスターがバイトとして女の子を雇うこともあるでしょうし、働き方はスナックごとに本当にさまざまです。

年齢制限の違い

キャバクラで働くには、普通の店舗なら18歳〜20代、姉キャバや熟キャバなどは〜40代くらいが実質的な年齢制限になります。しかしスナックには、一般的な年齢制限がありません。

マスター1人経営とまではいかなくとも、女性は高齢のママ1人だったり、50代以上の女性だけで営んで居るスナックもあります。このように年齢を重ねた女性も働けるのがスナックです。

もちろん女子大生などの若い女の子も働いているので、スナックで働く女性の年齢はかなり幅広いです。

スナックの仕事内容

ここからはスナックの仕事内容について、お店のシステムをもとに解説していきます。

18時頃の開店に向けた準備をする

スナックの開店時間は、だいたい18時頃のことが多いです。なので働く場合はそれより少し前から入って、準備のお手伝いをすることがほとんど。

スナックでは、キャバクラと違って凝ったヘアセットやドレスが求められません。ちょっとしたデートをするくらいの格好で出勤することがほとんどで、そもそも女の子に服装としてジーンズなどをOKとしているお店もありますので、さほど自分の準備には時間がかかりません。

出勤したら、スナックによっては女の子も開店準備の作業にも参加します。グラスをセットしたり、おしぼりをボックスに入れたり、お通しを作ったりと、ママやマスターのお手伝いをします。

カウンター越しに接客

広いスナックの場合はテーブル席もありますが、キャバクラのようにずっと隣に座って接客する必要はありません。カウンター内での接客が主で、その点はガールズバーと似ているかもしれません。

基本的な仕事内容はキャバクラと同じで、お酒を作ったり、タバコに火をつけたり、話を聞いてあいづちを打ったりします。お酒をすすめられた場合は一緒に楽しく飲みます。

キャバクラと異なるのは、一対一の接客ではなく、複数人と会話しながら働く点です。店内全体を見渡して気を利かせたり、接客ができると、ママやマスターに喜ばれます。

気軽な話題でお客さんと喋る

スナックでは、お客さんとの会話内容にあまり制限がないことがほとんどです。

たとえばキャバクラでは絶対に「自分の彼氏の話」なんてできませんが、スナックでは彼氏や夫のことをお客様に話して良いとしているお店すらあります。

私の実体験ですが、友達の勤めているスナックに遊びに行った時、働いている女性が自分の子供の保育園での話をお客様として盛り上がっていました。キャバクラとは女性に求められる接客が本当に違うんだなと驚いたことがあります。

カラオケを歌ったりデュエットをしたりする

歌唱力に自信があればスナックで働きやすいかもしれません。

大体どこのスナックにもカラオケが置いてあります。お客様が好きな歌を歌ったり、「歌ってよ」と言われて女の子だけで歌うこともありますが、デュエットを求められることも多いです。

スナックで働いている友達は「アマン」「愛が生まれた日」「世界中の誰よりきっと」などの曲を、よくお客様と歌っています。他にも昭和の歌謡曲や、平成初期に流行っていた曲を歌えるようになっておくとスナックでお客様に喜んでもらえます。

自分以外の誰かが歌っているときは、手拍子をしたり、合いの手を入れたりして盛り上げます。

料理や買い出しなども仕事のうち

スナックによっては、営業中にちょっとした料理を作ったり、食器洗いをしたり、ふだんの家事程度のことを求められる場合もあります。

常連さんがメニューにない物を「食べたい!」と行った時にデリバリーを注文したり、近くのスーパーに買い出しに行くことも。

割と自由に色々と対応する必要がありますので、「決められたことだけしかやりたくない」という性格の子には難しいかもしれませんが、その分ルールが少なめで働きやすいと感じる子もいるかと思います。

閉店後の片付けをすることも

閉店後、働いている女の子はすぐに帰っていいスナックもあれば、掃除などの閉店作業に参加するスナックもあります。閉店作業としては、普通の居酒屋と同様にカウンターやテーブルを拭いたり、グラスをセットしたり、フロア全体に掃除機をかけたりします。

他には、おしぼりの業者が回収しやすいように外に出しておくなどの作業もありますので、お店の仕事を全般的にお手伝いするという感覚になります。

同伴やアフターの有無はスナックによる

スナックは同伴やアフターをしなくても良いお店の方が多いですが、中には同伴するとその分の給料を払ってくれたり、よくお客さんからアフターを求められたりするスナックもあります。

同伴やアフターにはママの許可が必要で、勝手にするとルール違反とされるスナックもあるので注意しましょう。

休日イベントが開催されることも

スナックは他の水商売のお店に比べてアットホームな経営をしているため、常連のお客さんを含めてゴルフやバーベキューなどのイベントが催されることもあります。

ママやマスター、常連のお客様たちと仲良くなりやすいため、うまくコミュニケーションをとって働きたい子は積極的に参加します。

イベントへの出席は強制ではないお店がほとんどですが、出席すると普段の営業時でも常連さんたちの輪に溶け込みやすくなりますので、スナックはそういった「内輪なコミュニケーション」が苦手じゃない子に向いています。

スナックで働く注意点

最後に、スナックで働く際の注意点についても解説していきます。

スナックの給料相場は低めである

スナックの時給相場は1,500円〜2,000程度と、水商売のアルバイトの中では決して高くはありません。キャバクラなど高額なお給料の水商売に比べると、ルールが緩くマイペースに働きやすいのがその理由です。

スナックによってはデニムで出勤OKだったり、凝ったヘアセットをしなくても良かったり、色恋を頑張らなくても良かったりするの精神的に楽かと思います。しかしバリバリ働きたい子はキャバクラの方が良いかと思います。

その辺りを考えて、とにかくお給料を重視するのか、自分に向いているお店を選ぶのか、といったところは検討してみてください。

店によって大きくルールが違う

キャバクラだと、全国一律でなんとなく決まったルールがありますが、スナックは本当にお店によりさまざまです。

例えば接客に関しても、女の子とお客さんの連絡先交換を完全に禁止しているスナックもあれば、連絡先交換OKで同伴やアフターを推奨するスナックもあったりと、経営方針の幅はかなり広くなります。

とくに稼ぎファーストで考えたい子は、同伴で女の子にバックがあるのか、帰りのタクシー代は出るのかなど、お金に関することは働く前にしっかりと確認しておきましょう。

近隣住民には働いてることがバレる

スナックは繁華街というよりも街中にあって「地域密着型」のお店です。周辺に住んでいる人が来店しますので、普通に身バレするかと思います。

たとえば住んでいる家の近所で働いていると、地域のスーパーなどでお客様とばったり会ってしまうことなどもあるかもしれません。お店やイベントで仲良く話していたなら、知らんぷりするわけにもいきません。

そういった客との関係性が気になる人は、普段の生活圏内からはちょっと離れたスナックで働くことをおすすめします。

年配の方とのコミュニケーションスキルが必要

スナックの客層は、キャバなどと比べてかなり上がります。50代や60代、中には70代の男性客も多いため、いわゆる「昭和」なノリの人がほとんどです。

カラオケも一昔前の曲が人気ですし、いわゆる「おじさん」の話し相手をすることになりますので、そこを苦に感じる場合は厳しいかと思います。

働くなら自分に合ったスナックを見つけよう

スナックは、店舗ごとの仕事内容もさまざまです。

家族経営のスナックから、マスターと年配のママ2人だけのスナック、元はバリバリに活躍していたホステスさんが引退後に開いたスナック、そもそも女の子のいないスナックなど、とにかく多種多様な営業形態のスナックがあります。

働きたいなと思うスナックがあれば、どんな店なのか、一度話を聞きにいってみましょう。

ちなみに経験則で言えば、ママの人柄や雰囲気が良いスナックは、お客様の人柄も良い傾向にあります。1日体験をさせてくれるスナックもあるので、気になる方は、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

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