デリヘルは、男性に触られることに嫌悪感がなければ効率よくお金を稼げるお仕事です。
エッチなことをするというイメージはあるものの、実際にどこまで、どんなふうにサービスするのか気になりますよね。でもなかなか人には聞けるようなことでもありませんし、実際に働くにあたり不安かと思います。
さて、筆者は元デリヘル嬢です。大学時代は予定がない夜に働くだけで、月収50万円ほどを手にしたこともありました。ちなみにヘルスのお店は3店舗ほど回ったので、収入の相場も大体理解しています。
本記事ではそんな経験をもとに、デリヘルのリアルなお仕事事情についてお伝えしていきます!
デリヘルとは

デリヘルとはデリバリーヘルスの略で、お客さんが指定する家やホテルまで女の子が赴き、性的なサービスを提供する仕事です。なおデリヘルで働く女性は「デリヘル嬢」や「デリ嬢」などと呼ばれます。
サービス内容は、ざっくり言うと「挿入以外の全て」です。フェラだったり素股だったりで男性を射精させるのが主なお仕事です。
よく似たサービスに、ホテヘル、ソープなどがありますが、サービスをする場所や内容に少しずつ違いがあります。
ホテヘルはお店の近くにある指定ホテルにお客さんと一緒に移動する方式で、提供するサービスはだいたいデリヘルと同じです。ソープは店舗内にプレイルームがあり、デリヘルのサービス内容に「挿入」が付け足された感じです。
デリヘルの仕事内容

デリヘルの具体的な流れについて説明します。お客さんとの付き合い方はもちろん、出勤〜退勤までの流れもばっちり解説します。
待機中から移動するまでの流れ
出勤したら、まずは事務所で待機してお客さんを待ちます。待機室はプライバシーを守るため、個室が与えられることがほとんどです。
わたしは大学の友達と働いていたので、店長に「同じ部屋がいい」とせがみ、待機中は一緒にアマプラのドラマとかを見ていました。(うるさすぎて隣の部屋のシングルマザー嬢に怒られたことがありますので、騒ぐのはおすすめできません)
お客さんから希望の電話がくると、呼び出されて車に乗せられます。わたしの地方は田舎だったので1時間くらい車で運ばれたこともあり、うとうとしているうちにお客さんの家に着きます。なお都会で働いたこともありますが、車の時間が短くて効率的だと感じました。(待機時間や車での移動時間にお給料は出ません)
というわけで、待機中や移動中はとくに何もすることがありません。
お客さんとの対面からプレイまでの流れ
お客さんの自宅やホテルについて対面したら、まずは名前(源氏名)を笑顔で名乗ります。
ですがテンプレートはここまで。
その後のお客さんのサービスについては、本当に十人十色なんです。会話を重視するお客さんもいれば、一刻一秒がもったいないとベッドに直行するお客さんもいます。
一応「体を触るのはシャワーを浴びたあと」というルールがどこのお店にもありますが、実際のところはデリヘル嬢に判断が委ねられます。
わたしは汚そうなお客さんが触って来ようものなら「シャワー入ろうね」と言ってその人の体を積極的に洗っていましたし、ちょっとかっこいいお客さんが出会い頭に抱きついてきたりした時は、雰囲気を壊さないためにもそのまま応じていました。
そのあとは「体を触り合う→フェラ→巣股でお客さんが射精→最後にまたシャワー」といった流れに入るのが王道のプレイ内容でした。
プレイから退出までの流れ
なおデリヘルのサービス内容は基本的に「挿入以外の全て」ですが、問答無用ですべて受け入れる必要もありません。
デリヘル嬢として働き始める際、NGなプレイとOKなプレイがお店のホームページに登録されます。その際に嫌なものはNGにしてしまいましょう。
わたしは「バイブ」「ローター」は全てOKにしていましたが、「ディルド」はNGにしました。(ディルド、痛いので……)なお友人は確か「ごっくん」OK、「即尺」NGでした。
ちなみに嫌なプレイを強要すると嬢はすぐ辞めてしまうので、事務所から強要されることはほぼありません。実際にわたしの場合も「ディルドダメなの?」などと横槍を入れてくるお店はありませんでしたので、嫌なものはNGにしてしまって大丈夫かと思います。
なおNGプレイに書いていないものでも、嫌なものはやんわり拒否していました。口が臭いお客さんのキスとか。
デリヘルはサービス業なので、要はお客さんが満足すればいいわけです。そのためキスなしでも不快にさせない対応をすれば乗り切れました。代わりにフェラを頑張るとか、「やだぁ〜」と笑いながらじゃれるように流すなどのテクニックが身に付きます。
プレイが終われば待機していた車に乗って事務所にかえって、また呼び出しがあれば同じ流れ。最終的には早朝に家まで送ってもらって勤務終了です。
デリヘルの給料について

デリヘルの給料ですが、わたしの場合は時給でいえば8,000円〜くらいでした。
わたしが1番長く働いていた最初のお店のお給料が、下記のとおりです。
サービス時間 | 給料 |
---|---|
30分 | 5,000円 |
60分 | 8,000円 |
100分 | 12,000円 |
延長30分ごとに | 4,000円 |
お客さん側の料金は、30分なら10,000円、60分なら15,000円です。つまりお客さんが払った料金の50%くらいが嬢に回ってきていると言う計算になります。
このお店はやや太っ腹な方で、2店舗目は料金の40%くらいが嬢の取り分でした。
日給で5万円くらいを目指せる
わたしの経験上、お客さんはだいたい「1時間コース」を求めてきます。一晩で3〜4つ仕事に入って5万円くらい持って帰るというのが定番でした。
ですが月曜日や火曜日はお客さんが少ないため、一晩で1万円や2万円しか稼げないときもありました。少ない時間でガッツリ稼ぎたいなら、基本的には週末を狙って勤務しましょう。
チップで稼ぐこともできる(自己責任)
給与の他に、挿入をせがむお客さんに「裏オプ」として挿れさせてあげてチップを取っていた嬢もいました。挿入はお店には絶対に内緒にしなければならない行為なので、挿入で得たお金がまるまる自分の懐に入ります。
(なおプレイとして挿入を許すと違法になりますので「自由恋愛の結果として挿入に至った」ということにしておく必要があります)
私は積極的にはおこなっていませんでしたが、お客さんがせがんできて、かつ「挿入されてもいいかな」と感じる良い人であれば許していました。やりとりはこんな感じです↓
- お客さん「ねぇ、入れたい。入れちゃダメ〜?」
- 私「ダメだよ〜、デリヘルなんだから」
- お客さん「どうしても入れたい。お願い!」
- 私「うーん、じゃあ、一万円でどう?」
一万円はただ単にわたしが決めた額です。自分を安く売りたくないと思い、一万円からはびた一文負けたことがありません。ちなみに友人は挿入に抵抗がないタイプでしたので、値切られて二千円くらいになっても応じると言っていました。人それぞれです。
あらためて注意しておくと、デリヘルなどの風俗は原則挿入禁止ですので、絶対に事務所にバレてはいけません。私はホテヘルでも働いていたのですが、そのホテヘルには「挿入が判明したら100万円罰金」という規則がありました。「どうやって証拠を掴むんだろう?」という謎もありましたが、恐ろしさ故に一度もお客さんに挿入を許しませんでした。
一万円で挿入チップを稼いでいたのは比較的緩いデリヘル店で働いていた頃で、そのお店は「挿入も暗黙の了解」みたいな感じだったのでやっていました。固く禁止しているお店で挿入でのチップ稼ぎはおすすめしません。
お金はその日に手に入る
給与システムですが、デリヘルはどこのお店でもだいたい日払い制です。銀行振込をする店舗はあまりなく、その日に現金でもらえるのが基本です。
わたしは勤務明けに「豪遊」と称して友人とショッピングモールに行って服を買ったり焼肉を食べたりしていました。今となってはいい想い出です。
デリヘルで稼ぐコツ

デリヘルでは、キャバクラと同じように顧客を確保することで指名料が入ったり仕事が増えたりします。
ですが一般的な女の子がデリヘルで稼ぐ上で重要なのはそこではなく、勤めているお店がじゃんじゃんお客さんを呼び込むお店かどうか、という点に尽きると感じました。
なぜなら、デリヘルはキャバクラよりお客さんと嬢が長く付き合うことが難しいからです。
キャバクラは会話が主ですから、知らない人と喋るよりもフィーリングが合う人や慣れ親しんでいる人としたほうが楽しいと感じるのが人間です。しかし体のお付き合いの方はそうはいきません。男性は常に新しい刺激を求めますので、どうしても飽きられるまでの期限が短いんです。もちろん顧客をつかむことも大切ですが、バンバン新規のお客さんが入ってくるお店を選ぶことがより重要になります。
まずは気になったお店に体験入店に行きましょう。そこでバンバン仕事が来ればそこに勤めればいいですし「あれっ、暇かも…?」と思えば他店と掛け持ちして、他店が良ければ移籍していくのがおすすめです。
デリヘルで働く際の注意点

デリヘルは大きく稼げますが、常に危険が伴うお仕事でもあります。
お客さんの家に足を運べば、そこはお客さんのテリトリーです。ごちゃごちゃしている家なら隠しカメラが設置してあってもわかりませんよね。
そのため嬢は、常に警戒心を持ってお客さんに挑む必要があります。
スマホは常に手に取れる場所に置いておき、余計なお金や免許証などの身分証明書は持たないように。シャワーを浴びたりする際、少し目を離している隙に財布やスマホを見られるかもしれません。
わたしは何かあった時ドライバーさんに早く勘づいてもらうため、やばそうな人の時は「なんかヤバそうなお客さんです」と事前にドライバーさんにLINEをしていました。
ちなみに前田敦子さんが主演をしていた映画「さよなら歌舞伎町」では、デリヘル嬢が注射器で麻薬を打たれそうになるシーンがあります。長年デリヘルに務めたわたしでも、あんなに危険な場面に遭遇したことはありませんが、警戒するに越したことはありません。
ここまで読んで「怖い!やっぱり辞めようと!」と思ったそこのあなた、大丈夫。ほとんどは嫌と言えば手を止めてくれるいいお客さんです。ただ「逃げるべき時は逃げる」という心構えを崩さないようにしましょう。
どうしても怖い場合は、デリヘルではなくホテヘルで働く方が良いかもしれません。事務所が手配したホテルを指定されるので、事前にカメラを設置することはできませんし、変なことをされるリスクが減ります。
この辺りは色々と体験入店をしてみて、自分に合った風俗を見つけるのが良いかと思います。
デリヘルの働き方まとめ
デリヘルはすぐに大金が入るコスパのいいお仕事ですが、やはり危険が伴うのも事実です。「自分の身は自分で守る」という意識は持ちつつ、目的のために働いてみてはいかがでしょうか。
筆者は今でも、居酒屋などで時給1,500円くらいを頑張って稼ぐよりも、デリヘルで働いていてよかったなぁと思っています。もちろん人にもよると思いますが、興味があるならまずは体験入店で飛び込んでみてはいかがでしょうか。
