キャバクラとは?仕事内容や給料を元キャバ嬢が解説

キャバクラの仕事に興味はあるけれど、キャバクラとはどういうお仕事をする場所なのか分からない……そういった方に向けて、キャバ嬢やホステスの仕事を約2年間務めていた元キャバ嬢ライターがご説明いたします。

面接に行くかどうか迷っていらっしゃる方の参考になればうれしいです!

目次

キャバクラとは

キャバクラとは「お客様がお話とお酒で楽しみ、日頃の疲れを癒していくお店」です。ごくたまに女性客も訪れますが、ほとんどのお客様は男性です。

(女性が来店する場合も、会社の飲み会でいっしょに来た女性社員などがほとんどで、純粋にキャバを楽しみにくる方はあまりいません。)

男性客の年齢・職種は本当に多種多様で、サラリーマン、自営業者、学生、まれに俳優さんや芸人さん、ミュージシャン、格闘家など有名人(!)もやってきます。そしてキャバクラの店舗ジャンルによって、年齢層や職業の比率が変わります。

落ち着いた内装でロングドレスを着用するキャバクラの場合、30代以上〜シニア層の男性客が多くなります。サラリーマン、自営業者、お医者さんなど先生と呼ばれる職種の方も来店します。

一方でワイワイ騒ぐ合コンのノリを重視する私服のキャバクラの場合は、若者の割合が高くなります。学生や20代のサラリーマンなどがメインで来店します。

なお意外かもしれませんが、昼キャバはシニアのお客様が多くなります。キャバクラとは、このように様々な男性にお話とお酒で楽しんでもらう場所なのです。

キャバクラの仕事内容

キャバクラで働く女性を「キャバクラ嬢」や「キャバ嬢」と呼びます。そんな嬢たちの仕事内容についてまとめました。

会話で楽しませる

キャバクラのお仕事で重要なのは、なんといってもトークです。

ご自分から色々と話してくれるお客様もいれば、おとなしい性格でこちらから話しかけないと場が盛り上がらないお客様までいらっしゃいます。キャバ嬢側が好き嫌いするわけにはいかず、どんなお客様にもきちんと対応しないといけません。

対応策として、ある程度のオープニングトークを自分で用意しておくのもコツのひとつです。(「何か食べてきたの?」「今日は仕事(休み)だったの?」など)

会話の盛り上がり次第では、フリーのお客様が場内指名をしてくれたり、次にお店に来てくれたときにあなたを指名してくれたりすることもあります。

細やかな気遣いで癒やす

お酒を注いで水割りを作ったり、グラスについた水滴を拭いたり、たばこの火をつけてあげたり、吸い殻の溜まった灰皿を変えたり……お客様を観察してマメな気遣いでお世話をするのも仕事内容の一つです。

キャバクラとは、決して安くないお金を払って楽しんでいただくお店・サービスです。雑な対応をするのではなく、お客様が「高額に見合うサービスだったな」と感じられるような心配りをしたいものです。

見た目にも気を遣って魅了する

キャバクラで働く女性達を「竜宮城の乙姫様みたいだ」と仰っていた年配のお客様がいました。その言葉からも伝わってきますが、お客様にとってキャバクラとは、非日常的な場所で華やかな女性と逢える場所なのです。

いつも同じ格好にならないように、私はお客様についてメモをする手帳に、その日に着ていたドレスや髪型についても記入し、次にそのお客様が来店するときはなるべく違うドレスや髪型でお逢いするようにしていました。

これは私なりのやり方ですが、トークや気遣いに加えて、自身の見た目に気を配ることも大切な仕事内容です。

同伴出勤でワクワク感を与える

同伴出勤とは、お客様と一緒にお店に出勤することをいいます。この同伴出勤をすることで男性にさらなるワクワク感を提供するのも仕事のうちに入ります。

なお同伴では買いものに行くこともありますが、キャバクラ付近の飲食店で食事をすることが主です。

「キャバの女の子と付き合えたら良いな……」とチャンスを狙っているお客様にとっては、女の子と距離が縮まったようなひとときは嬉しいものです。そういった欲が強くないお客様の中にも、女の子といっしょにお店に入る瞬間は「男として特別感を味わえて嬉しい」と仰っていた方もいました。

また同伴出勤はお店にお客さんを連れてくる行為ですから、店側からポイントが付与されたり、同伴料金のバックがあったりと、女の子に給料として還元してくれるお店がほとんど。

その他「アフター」「営業連絡」もお仕事内容に含まれますが、このふたつは一切行わないキャバ嬢からバリバリにこなすキャバ嬢まで、個人差が大きい内容になります。

キャバクラの給料について

ここからは、実際にキャバクラで働いた際にどのように給料が発生するのか解説していきます。

キャバクラの時給相場

キャバクラの時給相場は2,000〜4,000円くらいです。

ただし地域によってずいぶんと変わってきます。都心部では3,000円以上稼げるお店もたくさんありますが、地方になると2,000円代はめずらしくありません。また売れっ子のキャバ嬢には5,000円以上の時給を稼ぐ女性もいますから、その女性の見た目や経験によっても大きく変わることがあります。

また一般的に昼キャバは夜キャバよりも1,000円ほど給料が下がります。

キャバクラの給与システム

私の働いていたキャバクラでは「ポイントスライド制&売り上げ制の組み合わせ」が採用されていました。

まず「ポイントスライド制」とは、キャバで活躍した度合いに応じてその月の時給が変動する仕組みです。

たとえば毎月「時給3,000円」からスタートしたとします。場内指名1ポイント、本指名2ポイントなどのポイントを稼いで、10ポイントを超えるとその月の時給が3,100円に。20ポイントを超えると3,200円に。といったように、成績に応じて時給がスライドしていく制度です。

売り上げ制というのは、お客様が高いお酒を注文することで、その料金の何割かを給料としてもらうことが出来る制度です。高いお酒といえば「ドンペリ」などは有名ですよね。

水商売の業界では他にもいくつかの給与システムがありますが、キャバクラでは「ポイントスライド制&売り上げ制の組み合わせ」を採用しているお店が多いです。

キャバクラの時給保証について

キャバクラの中には、入店してから三ヶ月間など一定の期間中は「最低でもこれだけ払いますよ」と高額時給を保証してくれる店舗もあります。

水商売をしたことのない方は時給保証のある店舗から選んで、まずはその期間頑張ってみるのがおすすめです。

時給保証を採用している店舗は客入りが良い(つまり嬢が足りていない)ことも多く、なかなか指名がつかなくてもフリーでそこそこ稼げる傾向にあります。

キャバクラで稼ぐコツと注意点

ここからはキャバクラで働くにあたり、押さえておきたいコツと注意点を解説していきます。

自分に合ったジャンルのお店を探す

気になるキャバクラがあったら、そのお店が自分に合ったお店なのかをチェックするために、まずは体験入店から始めてみましょう。

おっとりした性格の女性がワイワイ系の賑やかなキャバクラに入店しても、雰囲気になじめなくて働きづらいのが目に見えています。逆に明るく盛り上げるのを得意とする方がラグジュアリー系の落ち着いたお店を選んでも、自分の良さを発揮できず、思ったように稼げません。

夜遅くまで起きているのが苦手な方は、夜営業のキャバクラに比べると給料面では落ちますが、昼キャバの方が長く楽しく続けられるケースもあります。

自分に合った雰囲気のキャバクラを見つけたら腰を据えて働いてみてください。

お客様の情報はとにかくメモする

稼いでいるキャバ嬢で、メモを取っていない人はまずいません。スマホのメモでも手書きのメモでもどちらでも構いませんが、お客様の情報はとにかく細かく残しておきましょう。

無理に聞き出す必要はありませんが「あだ名、趣味、仕事、年齢、誕生日、家族情報……」など、会話の中で知ったことはできるだけ残しておきます。

本指名をしてくれて何度も通ってくれたときの話題の材料にもなりますし、お客様の給料日を覚えていたらその日にあわせて「お店に来て欲しいな」と営業をかけることもできます。

初めて来店した日を覚えていたら「今日は10回目の来店だね」と言ってあげると喜ぶお客様もいますし、記念日として高価なお酒を注文してくれるお客様もいます。

メモとして情報を残しておけば、その情報がどんどん次回以降の稼ぎへと繋がっていくのです。

店舗のキャスト・ボーイと仲良くする

キャバクラに務めたら、ただお客様に接客するだけでなく、お店の仲間達とも仲良くしておいたほうが得になることがたくさんあります。

たとえば団体のお客様がいらっしゃったときなど、連携して仕事をすることが必要になる場面もあります。

またボーイさんや他のキャバ嬢と仲良くしていると「あのお客さんが時々連れてくるお友達は、結構お金を使っていくけど、まだ指名の子がいないみたいだからアピールしてみたら?」など、有益な情報を教えてくれることもありますし、仕事について相談しあえたりと頼りになります。

性格の合わない人と無理に付き合うことはありませんが、ヘルプをしてもらったときに「ありがとう」とお礼を言うなど、気遣いは忘れないようにしましょう。

ノルマのあるお店に入店する際は注意

高額なお給料を約束してくれる分「一ヶ月にこのくらいの指名数は取ってください」「一ヶ月にこれくらいの本数は同伴してください」とノルマを課しているキャバクラもあります。

自信があれば良いのですが、初心者がいきなりノルマ付きの店舗に入店するのはおすすめできません。この点は求人を探すときや面接を受けたときに確認しておきましょう。

キャバクラはやりがいのある仕事!

キャバクラのお仕事には、将来ほかの職業に就いたときにも役立つスキルがたくさん詰まっています。

接客について学べるのはもちろんですが、色々な職業のお金を持っている男性から話を聞けるのはとても大きいと感じます。歩んできた人生も肩書きも多種多様な方と毎日お逢いできるのは、水商売の醍醐味です。

もちろん男と女が交差する職場ですから、もちろんトラブルに巻き込まれないように日々注意も必要です。

それでも元キャバ嬢の私は、キャバクラ時代を振り返り「メリットの方がはるかに大きかった!」と笑顔で言いきることができます。

勉強しながら、普通のアルバイトよりもはるかに高級な金額を手に入れられるキャバクラの仕事。興味がある方は、ぜひ、体験入店からこの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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